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福岡、徳島との昇格組対決制し16年9月以来のJ1白星!長谷部監督「おめでとうございます」

[ 2021年3月14日 05:30 ]

明治安田生命J1第4節   福岡2―1徳島 ( 2021年3月13日    鳴門大塚 )

<徳島・福岡>後半、PKで決勝点を決め喜ぶ福岡・金森
Photo By 共同

 1638日ぶりのJ1勝利だ!福岡がアウェーで徳島と対戦し、前半2分に先制を許すも、後半8分にDFエミル・サロモンソン(31)の同点ゴール、さらに同23分にMF金森健志(26)が勝ち越しのPKを決め、2―1で逆転勝ちした。福岡は2016年9月17日の湘南戦以来となるJ1勝利で、今季初星をつかんだ。この勢いで17日のリーグ戦鹿島戦で、今季ホーム初勝利も狙う。 試合結果

 帰ってきた男の一撃が、チームに悲願の今季初勝利をもたらした。1―1の同点で迎えた後半23分。相手のハンドで得たPKのチャンス。キッカーを務めたのは金森だった。

 相手GKのタイミングをずらし右足で丁寧にシュート。ネットを揺らすと両手を握りしめて、敵地まで駆けつけたサポーターの元へ寄り、握りしめた拳で胸のエンブレムを力強く叩いて、チーム愛を表現した。

 「チームの勝利に貢献したくて勝利を届けたい気持ちだった。やっとゴールを決めて勝利に貢献できた」

 同じ昇格組の徳島が相手。リーグ3戦を終え未勝利同士の戦い。「お互いに勝ち点3が欲しい中で、負けられない戦いだった」。ところが、昨季J2優勝は譲ったものの、無失点で2戦2勝だった好相性の徳島に開始直後の前半2分、いきなり失点。苦しい展開となったが、金森は「流れは悪かったが、後半に逆転できると信じて戦った」とチャンスを待った。風上に立った後半は流れをつかみ、8分にはサロモンソンが同点弾。そして金森が今季初得点のゴールで、奇しくも自身がゴールを決めた2016年9月17日の湘南戦以来となる1638日ぶりのうれしいJ1勝利を飾った。

 福岡生まれ、福岡育ち。プロ生活も福岡でスタートした。16年もチームの一員としてJ1で戦ったが、1年でJ2降格。その屈辱を晴らすため、開幕直前の2月18日に鳥栖からの電撃移籍が発表された。復帰オファーには「即決した」と言い「チームを残留させてJ1に定着させるために戻ってきた」と、強い決意と責任感を持って合流した。4勝しか挙げられなかった16年は初勝利までに9戦を要したが、今季は自らのゴールで開幕4戦目での白星をもたらした。

 「今日の勝利は自信になる。必ずもっと上を目指せると思うので今日の勝利に満足せず、一戦一戦地に足つけて全力で戦いたい」

 チームは21世紀以降は01年、06年、11年、16年と5年ごとにJ1で戦い、いずれも1年で降格した。成長して帰還した金森が21年に“5年周期の呪い”を解く。

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