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長谷部、カズに祝福メッセージ “究極のライバル”へ「負けませんっ!」

[ 2021年3月11日 05:30 ]

Eフランクフルトの元日本代表MF長谷部誠
Photo By スポニチ

 明治安田生命J1は各地で9試合が行われ、横浜FCのFW三浦知良(54)は後半48分から今季初出場し、J1最年長出場記録を54歳12日へ更新した。ドイツ1部リーグ2番目の年長選手で22年6月までの契約延長に合意したEフランクフルトのMF長谷部誠(37)は本紙を通じ、カズに祝福のメッセージを寄せた。

 どんなに年月を重ねても、長谷部にとってのカズは「永遠のスーパースター」だ。37歳となった今、共に歩む時間は一層うれしく、大きなモチベーションを与えてくれる。

 「小さな頃、憧れたスーパースターのカズさんが、今も同じ時にサッカーを楽しんでいらっしゃることが信じられないとともにうれしい気持ちでいっぱいです。サッカーを楽しむことに年齢など関係ないと、自分自身も最近強く感じているので、これからもはるか先を行くカズさんの背中を見ながら頑張ります!負けませんっ!」

 毎年オフには欧州組とカズによる食事会(通称カズ会)が開かれる。シーズン中のカズはお酒やデザートは口にせずとも、サッカーの話題が尽きることはない。長谷部にとって不屈の魂に触れる貴重な機会だ。

 「お会いするたびに刺激を頂いています。お話しすることはサッカーのことばかり。本当にサッカーをプレーすることが大好きなんだと実感します。そのいちずな情熱がプロサッカー選手として一番大事なものだと教えていただいています」

 例えば18年W杯後のカズ会で、長谷部は日本代表からの引退を伝えた。カズは「代表の主将にしか分からない苦労や経験があったはず。どういう形か分からないけど今後も代表の力にはなれると思う」と言ったという。もしも将来、代表監督になったら「スーツでベンチの一番端に座ってるから呼んでね」とちゃめっ気も忘れずに。

 2人の親交は06年にさかのぼる。浦和時代の長谷部のプレー(同4月、京都戦)を見たカズが「カカにそっくりだよ。代表に入るんじゃないかな」と発した言葉が報じられたことがきっかけ。「当時は僕のことを認識していただけで興奮したのを覚えています。今はカカとは全く違うプレースタイルになってきてしまいましたが…(笑い)」

 あれから15年、カズは今もピッチを走り、長谷部もまたリーグ2番目の年長選手として君臨する。少しだけ変わったことがあるとするならば長谷部にとってのカズは「憧憬(しょうけい)」から「究極のライバル」になったこと。長谷部は言った。最大級のリスペクトを込めて。

 「おこがましいですが、憧れからライバルに変わりつつあります。ライバルとしてこれからも僕に刺激を与え続けてください!」

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