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鹿島のMF土居 故郷・東北への思い新た「頑張ろうと、思える希望になれれば」

[ 2021年3月11日 13:33 ]

リカバリーメニューをこなす鹿島・土居(右)
Photo By スポニチ

 山形県出身で鹿島のMF土居聖真(28)が、故郷である東北への思いを新たにした。今季リーグ戦初白星を挙げた湘南戦から一夜明けた11日、鹿嶋市内で調整。この日で東日本大震災から10年の節目を迎え「一人でも多くの人に響くような一つのプレー、一つの勝利というものを僕らは目指して頑張っている。頑張ろうと、思える希望になれれば」と口元を引き締めた。

 プロ1年目の2011年に東日本大震災が起こった。当時、同僚だった岩手県出身のMF小笠原満男が立ち上げた「東北人魂を持つJ選手の会」に参加し、土居は支援活動を行ってきた。「今も地元に帰る度に思い出す。10年前に東北人魂の活動で行った被災地の建物、駅、海沿いを。言葉に表せない悲惨な状況が、頭の中に浮かぶ」と振り返る。

 目に焼き付けたあの日から10年。今やチームの主力として成長した土居だが、東北への思いは変わることはない。「何年経ってもあの場所にいた人たちの心というのは、癒やされないままだと思う。僕個人としてはサッカー選手として、サッカーでしか勇気づけること、元気づけることはできない」。プレーで、勝利で、故郷に勇気と元気を届け続ける。

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2021年3月11日のニュース