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昨季限りで引退した元J2京都の安藤淳氏が会見 脊髄の異状で決断「14年間できたのは誇り」

[ 2021年1月21日 14:15 ]

オンラインでの引退会見を行う元J2京都の安藤淳氏

 昨季限りで現役引退したJ2京都安藤淳(36)が21日、引退会見を開いた。14日の公式発表時には「怪我」と記されていたが脊髄の異状が見つかり、ドクターからは「次、接触プレーをすると下半身が動かなくなる可能性がある」と通達されたことを明かした。

 少し前から肩や首の痺れはあったというが、決定的となったのは昨年11月25日の甲府戦後。それまでは試合翌日には快方に向かっていたものが、良くならなかったという。現役続行を目指して、検査と通院を繰り返したが診断内容は覆らず。「体が一番大事だから」と心配してくれた周囲の助言もあって12月2週目あたりから現役引退の文字が浮かび始め、年明けの発表となった。過去にはプロ野球・阪神で活躍した赤星憲広氏も脊髄の損傷で現役を引退した。

 07年に関大から京都に入団。プロデビュー戦となった同年3月3日の札幌戦、08年7月26日の柏戦でのプロ初得点など思い出に残っているシーンも多いが、なかでも11年12月17日の天皇杯4回戦・鹿島戦を「サッカーをやっていて一番楽しかった試合」と挙げた。

 「思い描いていた退き方ではなく、悔しさはある。J1に上げたかった。でも京都で最後を迎えられたのは良かったと思います。自分は特に大きなタイトルを取っていないし、日本代表にも入っていない。プロ選手として何か大きな結果を残しているわけじゃないけど14年間できたのは誇り。携わってくれた指導者の肩、仲間、サポーターに感謝します」

 クラブのブランドアンバサダーとして、すでに第二のサッカー人生がスタート。当面の夢はサポーターや地域、行政を巻き込みながら、新型コロナ収束後のサンガスタジアムを満員にすることだ。

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2021年1月21日のニュース