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青森山田、ロングスローだけじゃない!一部批判なんの!黒田監督「あらゆることできる」

[ 2021年1月9日 05:30 ]

第99回全国高校サッカー選手権 準決勝   青森山田―矢板中央 ( 2021年1月9日    埼玉スタジアム )

青森山田の武器の一つでもあるロングスローに一部否定的な意見もあるが・・・
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 第99回全国高校サッカー準決勝は9日、無観客の埼玉スタジアムで、山梨学院―帝京長岡(新潟)、矢板中央(栃木)―青森山田の2試合が行われる。高い正確性を誇るロングスローが話題となっている青森山田の黒田剛監督(50)は、あくまでロングスローは数ある引き出しの一つにすぎないと強調。「なんでもできる」優勝候補が、2年ぶり3度目の覇権に気を引き締めた。

 2年ぶりのV奪回へ、準備は整った。相手は堅守を誇る矢板中央。最終調整を終えた黒田監督は「チャレンジャー精神であることは間違いない。胸を借りるつもりで頑張りたい」と気合を入れた。

 今大会、ここまで3戦10得点。うち半数の5得点がDF内田が放つロングスローからの得点だ。“アンチフットボールだ”などと否定的なネット上の声に対し「どんな形でもゴールはゴール」とOBの神戸MF郷家がツイートするなど、賛否の議論を巻き起こしている。黒田監督はトータルバランスの取れた戦術の一手だという持論を展開した。

 「何でもできなきゃダメ、というのがうちの考え方。カウンターもあればボールポゼッションしながら崩していく形もある。その中でリスタートもある。ロングスローだけではない。ありとあらゆることができて、その一つがロングスロー」

 さらに守備陣が前線に上がるリスクにも触れ「逆に言えば(ディフェンスラインの)裏は劣勢な状況。それがサッカーの面白いところ。リスクを負いながら行っている部分がある」と強調した。

 MF安斎と2年生10番のMF松木の連係から生まれる攻撃力に加え、浦和加入内定のDF藤原擁する守備力と、攻守の安定感は出場校随一だ。過去4大会で3度決勝に進出し、うち2度は優勝。屈指の名門は、一手どころか千手観音のように多彩に攻め込む。 

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