佐々木則夫氏　選手の成長実感　来年につながるいい教材に

男子サッカー国際親善試合   日本0―2メキシコ （ 2020年11月17日    オーストリア・グラーツ ）

〈日本・メキシコ〉前半、攻め込む柴崎（中央）（共同）
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　【佐々木則夫　視点】欧州の強豪との対戦はなかったが、10、11月の4試合トータルではそれなりの収穫があった。守備の連係もよく、安定していた。ゴールを目指す展開力もあった。選手は欧州で成長し、質が上がっていることも確認できた。何ができて何ができなかったか確認でき、来年につながったと思う。

　森保監督は、メキシコ戦をW杯本大会でベスト16の壁を破るための立ち位置を知る試合と位置づけたと思う。まだW杯2次予選の途中だが、W杯で8強入りするためには、今から本大会を意識してチームをつくる必要がある。結局、メキシコに大きく崩されたわけではないが2失点し、日本はうまく崩したのに決められなかった。相手が後半からシステムを変えたことで、デュエルやキープ力、個々の仕掛ける能力の差が見えた。自分たちのリズムの時に点が取れないとこうなる。控えの選手やJリーグ組にもいい教材となったはずだ。　（前なでしこジャパン監督）