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久保から南野弾「個の力」融合ライン 日本の新たな武器見えてきた

[ 2020年11月15日 05:30 ]

男子サッカー国際親善試合   日本1―0パナマ ( 2020年11月13日    オーストリア・グラーツ )

パナマ戦の後半、PKを決める南野(C)JFA
Photo By 提供写真

 日本代表は13日、パナマ代表との親善試合に1―0で勝利した。後半14分、MF久保建英(19=ビリャレアル)のパスに抜け出したFW南野拓実(25=リバプール)がファウルを誘発しPKを獲得。これを南野が決めた。初めて同時に先発した2人のホットライン開通の一方で、先月の2試合に続き流れの中からの得点は生まれず、課題を残した。日本代表は17日(日本時間18日)のメキシコ代表戦に向け、14日から練習を再開した。

 日本の新たな武器が確立された瞬間だった。0―0で迎えた後半14分。MF遠藤のパスを受けた久保が前を向き、タメをつくってから左足アウトでスルーパス。最終ラインの裏へと抜け出した南野が、ペナルティーエリア内で相手GKに倒され、PKを獲得した。この連係が南野の森保ジャパン通算12ゴール目、背番号10での初得点を生み、2人は手応えを示した。

 久保「南野選手の動きだしが見えたんで、そこに流し込んだ感じ。自分が起点になってPKを取れたのは良かった」

 南野「シャドーの選手が前向きに持ったとき、斜めに動きだすというのは意識していた。思い描いていた形がPKにつながって良かった」

 3―4―2―1の1トップに南野、2シャドーの一角に久保。同時先発は初めてだったが、前半24分、38分と2人のコンビネーションで好機をつくり出した。歴代最年少となる19歳162日で国際Aマッチ10試合目を迎えたレフティーに対し「やりやすい」と南野。久保自身も「だんだんと味方の選手の特徴も分かってきた」と収穫を口にした。

 ただ、森保ジャパンの抱える課題が克服されたわけではない。先月からの3試合で奪った得点は「2」。コートジボワール戦はFKから、今回はPKで、流れの中からのゴールはない。3戦連続完封の守備とは対照的に、攻撃に迫力を欠くのは事実だ。短い期間で修正を図り、よりレベルの高いメキシコとの一戦に臨む。

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