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“森保色”出た五輪世代積極起用「全体的な底上げ」に

[ 2020年11月15日 05:30 ]

男子サッカー国際親善試合   日本1―0パナマ ( 2020年11月13日    オーストリア・グラーツ )

パナマ戦の後半、指示を出す森保監督(共同)
Photo By 共同

 森保監督は東京五輪世代を積極起用した。開始から3―4―2―1に挑戦したのは、来年3月再開のW杯アジア予選を見据えて“オプション”を増やす狙いだが、五輪世代ではベースの布陣。センターバックの左には国際Aマッチ4戦目の板倉、シャドーには同じく4戦目の三好と10戦目の久保を配置した。

 全員、所属クラブで試合に出続けている。その好調ぶりに期待し、経験豊富な先輩の隣に並べてプレーを吸収させる狙いもあった。板倉を103のキャップ数を持つ32歳の吉田と組ませたのも、意図してのことだった。

 先発に“常連”を並べて、これまでの4バックで臨めばより好ゲームができる可能性もあった。それでも「たくさんの経験をしてきた選手と合わせていくことで、経験の浅い選手や若い選手たちが力を付けていく。チームとしても全体的な底上げになる」と、あえて布陣と顔触れの変更に挑戦した。A代表と五輪代表は一つのラージグループ。就任当初から言い続けてきた姿勢を、采配で体現した。

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2020年11月15日のニュース