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横浜 3試合ぶりの白星 初先発のジュニオール・サントスが2発 大然も初得点

[ 2020年8月19日 23:31 ]

明治安田生命J1第11節   横浜4―3清水 ( 2020年8月19日    アイスタ )

前半、横浜のジュニオール・サントス(右)はゴールを決め笑顔を見せる(撮影・西尾 大助)
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 昨季王者の横浜が敵地で清水を4―3で下し、3試合ぶりの白星を挙げた。

 層の厚さが光った。柏から11日に加入し、この試合が横浜での初先発となったFWジュニオール・サントス(25)がJリーグ初ゴールを含む2得点。同じく今月3日にJ2松本から加わったばかりのFW前田大然(22)も、ポルトガル1部マリティモからJ復帰後2戦目で初得点を挙げた。またMF渡辺皓太(21)は昨夏の横浜加入後の公式戦初ゴールを含む1得点1アシスト。8試合ぶりに出場したDF高野遼(25)も高精度クロスで2アシストと結果に貢献した。

 試合は開始2分で動いた。「僕の強みは突破力と力強い推進力」と話すジュニオール・サントスが、自陣からドリブルで独走を開始。そのままペナルティーエリアの右に侵入すると、右足を振り抜いて来日初ゴールを奪った。序盤から圧巻の個人技を見せたブラジル人は、後半39分にも右足で追加点。「来日してから時間はちょっと経ったんですけど、2得点を決めることができて凄く嬉しい。マリノスのチームメートや関係者の皆さんが本当に温かく迎え入れてくれたことに凄く感謝している」と充実の笑みを浮かべた。

 2―2の後半23分に投入された東京五輪世代のMF渡辺も、途中出場からトップ下で勝利に大きく貢献した。縦パスでジュニオール・サントスの勝ち越し点を演出すると、同41分に高野の左クロスをダイビングヘッドで押し込んだ。身長1メートル65と小柄だが、頭脳を生かした駆け引きで相手DFに勝った。「相手の背後から入ったんですけど、相手がボールウオッチャーだったので、後ろからうまくタイミングよく入れた。(高野)遼君からほんとにいいボールが来るので、信じて走って良かった」とJ1初得点を振り返った。

 意識の変化が得点につながった。渡辺は7月26日の札幌戦以後、連続で途中起用され、キレのある動きを見せていた。チャンスをものにするためにも「ここで何か違いを生み出さないといけない」と心していた。違いを生むために意識したのは、より直接的にゴールに絡むプレー。「なかなか点を取るタイプじゃないですけど、今は結果がほんとに欲しかった。これを続けていければ」。表情を緩めることなく、言葉に力を込めて次を見据えた。

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2020年8月19日のニュース