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京都 新スタジアム初陣星 126日ぶり再開マッチで、医療従事者へ感謝の思い込めゴールパフォ

[ 2020年6月29日 05:30 ]

明治安田生命J2第2節   京都2―0磐田 ( 2020年6月28日    サンガS )

<京都・磐田>前半、先制ゴールを決めた京都・ウタカ(左から4人目)は集まってきた京都イレブンとともにゴールパフォーマンスをする
Photo By 共同

 新スタジアム初陣となった京都は磐田に2―0で勝利し、今季初勝利を挙げた。前半28分にFWピーター・ウタカ(36)が今季チーム初得点をマークするなど全2得点。ゴールパフォーマンスで医療従事者への感謝の気持ちを表すなど、開幕節以来126日ぶりの再開マッチで熱い思いを届けた。

 試合終了の笛が鳴った瞬間、実好監督には「サポーターの歓声が聞こえた」。サンガスタジアム初陣。リモートマッチながらJ1昇格を争うライバルに快勝した。幸先良く刻んだ新たな歴史の1ページ。「メチャうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 全員が感謝の気持ちを胸にピッチに立った。全2得点を挙げた16年のJ1得点王、ウタカは「医療従事者の方々が尽力してくれたおかげで、この試合を迎えられた」。技ありの先制弾後にはDF森脇の大号令の下、全選手が無人のゴール裏スタンドに整列。右手を胸に、左手を天に掲げ、新型コロナウイルスの最前線で闘っている医療従事者にささげた。そして2点目は選手をピンに見立てたボウリングパフォーマンス。「皆さんのためにエンターテインメントを見せたかった」と離れていても一緒に戦ってくれるサポーターへ向けたものだと明かした。

 Jリーグが行ったPCR検査で10人以上のクラブ関係者が“判定できず”となり、23日の練習が急きょ中止となるアクシデントも乗り越えた。ウィズコロナ時代のJリーグ。この先も想定外の出来事には見舞われるだろう。だが1995年に新スタジアム構想ができて四半世紀。紆余(うよ)曲折を経て完成した新しいホームとともに、11年ぶりのJ1昇格だけを目指して戦っていく。

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