オルンガ覚醒の秘訣

[ 2020年2月25日 09:30 ]

22日の札幌戦前半20分、柏・オルンガは自身1得点目のゴールを決め喜ぶ(撮影・西海健太郎)
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 【大西純一の真相・深層】柏のFWオルンガ(25)が注目されている。22日の開幕・札幌戦で2得点を挙げて、チームが4-2で勝利することに貢献。ケニア出身初のJリーガー、そして昨季J2最終戦の京都戦で1人で1試合8得点のJリーグ記録をつくったことで知られているが、今季も大暴れしそうだ。

 一昨年夏に加入したが、中々日本に適応できず10試合で3得点に終わった。昨季も開幕時は控え、しかし次第に先発で起用されることが多くなり、今季はチームの攻撃の軸になった。昨季ネルシーニョ監督が就任したことも大きいが、オルンガ自身も大きく進化した。その秘訣としてオルンガ自身が挙げるのがメンタルだ。

 「きのうよりきょうの自分が勝るように考えてやらないと駄目だ。騒がれることがあっても、地に足を着けてハードワークしないと結果は出ない」ど派手な活躍をしている割には冷静だ。そして環境も習慣も違う日本に来て成功する秘訣については「メンタルが大事。外国籍の選手は自分の周りに友人もいないし、気候も文化も違う。自分が極力早く環境に順応することが大事」と振り返った。

 もう一つ挙げたのが人間性。「周囲の人の考え方を理解してチームが何を求めているかがわかれば、回りからの協力も得られる。仲間意識持てば士気もあがる。さらにどう振る舞うかも大事。サッカーだけではなく、ピッチ外も重要になる。サッカーがうまくてもピッチから離れたらうまくいかないのでは駄目。両立を考えて努力しないと成果は挙げられない」身体能力の高さがクローズアップされているが、実はクレバーで謙虚、日本に順応しようと努力し、周囲の人をリスペクトする心を持っているからこそ成功しているのだ。

 昨季つくったJリーグ記録についても「記録保持者であるのはうれしい。ただ、記録だけで生きることはできない。常に自分の限界超えたいと思っている。8点は中々難しいが、1日1日を大事にして、よりいい選手になる意識持ってトレーニングに取り組みたい」とどこまでも謙虚。けっしてあぐらをかくことはない。練習も積極的に取り組んでいるが、「みんなが見ていないところで努力するのが大事」と、内容については口をつぐんだ。

 ネルシーニョ監督も「時間をかけてこちらが要求する部分を理解させて試合のペースややり方に適合していった。今、彼が活躍するのは努力した結果。その中で守備の部分は劇的に変化した」と高く評価している。記録だけでなくあらゆる部分でJリーグの歴史を塗りかえるかもしれない。

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