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レアル 欧州CL王座奪還狙うも暗雲 アザールまた骨折 “頼みの綱”ベンゼマも不調

[ 2020年2月25日 08:00 ]

レアル・マドリードのアザール
Photo By スポニチ

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)で2季ぶりの王座奪還を狙うレアル・マドリード(スペイン)に暗雲が垂れ込めた。26日にホームで行われる決勝トーナメント1回戦第1戦のマンチェスター・シティー(イングランド)戦を前に、ベルギー代表FWエデン・アザール(29)が右足首を再骨折。3月1日の国内リーグ首位攻防のバルセロナ戦と今季の行方を左右する連戦を迎えるチームには痛すぎる離脱となった。

 最悪のタイミングでの再離脱となった。23日、前日のレバンテ戦で右足首を痛めて途中交代したアザールが右足腓骨(ひこつ)亀裂骨折だったとの診断が発表された。全治は未定だが、地元紙アスは今季の復帰が絶望となるだけでなく、6月12日開幕の欧州選手権も欠場する可能性があると伝えた。

 24日付の地元各紙は1面で名門の苦境を取り上げた。アス紙は背を向けたアザールの写真とともに「アディオス(さらば)シティー&バルサ」。アザールは昨年11月に右足首を骨折し、16日のセルタ戦で約3カ月ぶりに出場したばかり。復帰2戦目で再離脱する影響の大きさを報じた。またマルカ紙は、唇をかみ厳しい表情のジダン監督の写真とともに「真実の1週間。この連戦で今季が決まるが、最近2カ月でFW9人で9点しか決めていない」と攻撃力低下も不安要素に挙げた。

 特に心配なのが今季チーム最多の18得点を挙げているFWベンゼマ。C・ロナウド(ユベントス)の穴を埋めるべきアザール、ベールが離脱を繰り返す中、攻撃陣で孤軍奮闘したが、出ずっぱりだった影響からか年明けは公式戦10試合でわずか2得点とパフォーマンスが低下。マンチェスターC戦はベンゼマにとってRマドリードでの欧州CL通算100戦目で「とても誇りに思う。100戦目を楽しみたい」と節目の一戦で復調を果たせるかが大きな鍵となりそうだ。

 ジダン監督にとって別の誤算も生じた。アザールの代役候補の19歳FWロドリゴが23日出場したBチームで退場となり、バルセロナ戦は出場停止。意気込むフランス人指揮官の手腕が、度重なる逆境の中で試されることになりそうだ。

 <マンチェスターC>1回戦屈指の好カードとなったRマドリード戦についてマンチェスターCのグアルディオラ監督は「本当のテスト。優勝するためにはビッグクラブを倒さなければ」と悲願の初優勝に向けて名門撃破に闘志を燃やした。

 14日にUEFAの財務規定違反で来季から2年の欧州カップ戦禁止処分を受け、主力選手が流出する可能性などが報じられており「勝てればうれしいし、負ければ来季…。まあ来季については分からないが、また戻ってくる」と語った。

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2020年2月25日のニュース