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神戸・イニエスタ 横浜戦フル出場示唆 鍛えた太い腕で今季“まず1冠”へ

[ 2020年2月8日 05:30 ]

優勝杯を奪いあう横浜の遠藤(左)と神戸の酒井
Photo By スポニチ

 昨季天皇杯王者の神戸が、8日に公式戦初戦となる富士ゼロックス・スーパー杯でJ1王者の横浜戦(埼玉)に挑む。主将を務める元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35)は先発出場が濃厚。元プロキックボクサーの薫陶を受けてパワーアップした名手が、チームの先頭に立って今季最初のタイトルを奪う。

 20年シーズンの幕開けを告げる一戦に、パワーアップしたイニエスタが臨む。この日、神戸は非公開練習。背番号8は報道陣の前に姿を見せることはなかったが、フィンク監督は「今の彼は凄く良いコンディション。現段階で(彼が)90分間出られると言うなら、90分使うつもり」と先発起用を示唆した。

 元日に天皇杯を制覇し、22日に始動したチームに4日遅れで合流。休養期間が少なく、調整遅れも心配されたが、沖縄キャンプでは紅白戦、練習試合と2試合こなした。準備期間は短いものの「勝ち取れるタイトルを全部、勝ち取りたい」と5冠が懸かる今季へ主将の意気込みは強い。

 日本に来て3年目。ひそかに体は力強さを増している。「ニコの体幹トレや筋トレなどやって強くなっている。服を脱いだら腕も太くなっていたから」と三浦淳寛スポーツダイレクター。「ニコ」とは昨年6月に就任したフィンク監督の「右腕」でもあるニコラ・ヴィドヴィッチ・フィジカルコーチだ。元プロキックボクサーという異色の経歴で、出身のクロアチアで王者になった腕前の持ち主だ。

 そのヴィドヴィッチ氏も「彼のフィジカル状態は良くなっているよ」と太鼓判。何度、世界の頂に立っても、今なお日々の練習から成長を求める35歳。脱いでも凄い名手が、力と技でリーグ王者を圧倒してみせる。

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