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松本・反町監督、退任示唆 来季J2降格「現場が責任を取るのは当然」

[ 2019年12月5日 05:30 ]

反町監督(撮影・北條 貴史)
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 来季J2降格が決まった松本山雅の反町康治監督(55)が4日、今季限りの退任を示唆した。結論は先送りしたものの、自身の責任などに言及。同一クラブでは自身最長の8年目を迎え、7日に湘南との今季最終戦を控える指揮官が、大きな決断を迫られている。

 湘南戦に向けた練習後、反町監督が注目される去就について口を開いた。2、3日をオフとして自身も自宅がある東京で休養したという指揮官は「閉じこもって、犬の散歩でしか外に出ていない」と話し、進退についてじっくり考えたようだ。

 報道陣を前に「一日たりとも無駄にしてこなかったつもりではいるけど、自分の力足らずだった。誰のせいでもない。現場が責任を取るのは当然。長くいる弊害もある」と心境を告白。シーズン中から8年目となる長期政権の問題点に関して話したことはあったが、2度目のJ2降格が決まったこのタイミングで現場を預かる指揮官としての責任とともに改めて指摘した。降格決定直後で去就問題に関して「少し頭が真っ白」などと話すにとどめたG大阪戦(11月30日)終了時よりも踏み込み、退任を覚悟したかのようだった。

 それでも結論について「最終的に会社と話さないといけない」と説明。「最後の試合もあるし(順位次第で)来季のルヴァン杯に出られるかどうかもある。我々のチームの影響だけじゃないし、(神田)社長と話す前にあなた方(報道陣)に言うはずはない」とあくまでも明言は避けた。

 これまでも去就が注目されたシーズンはあったが、いずれもクラブがシーズン中に続投要請を出し、反町監督が応じる形だった。今回は神田社長がG大阪戦終了後に「8年間、反さんに育ててもらった。敬意を表して直接話したい」と語った一方で「変化、進化が必要なタイミング」と監督交代に踏み切る可能性を否定しなかった。

 今季最終戦が“反町山雅”の最後となる可能性を残す中で、指揮官は「サポーターは辛抱強く、明るくサポートしてくれている。“応援してきて良かった”と思う試合をしたい」と強調。4月20日の鳥栖戦以来となるホームでの勝利を誓った。 

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2019年12月5日のニュース