元日退任のJ2長崎・高田社長「夢をどんどん語っていかないと誰がついていきますか?」最後はPK対決も

[ 2019年11月16日 17:32 ]

明治安田生命J2第41節   長崎0―1栃木 ( 2019年11月16日    トラスタ )

15日に退任会見を行ったJ2長崎の高田明社長
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 来年元日付けで退任するJ2長崎の高田明社長(71)が15日の明治安田生命J2リーグ第41節・栃木戦(トラスタ)後に行われたホーム最終戦セレモニーであいさつに立ち、無類の名物社長として最後までエンターテイナーぶりを発揮した。

 「ジャパネットたかた」のテレビショッピングでお茶の間でもお馴染みだった高田氏はクラブが深刻な経営不振にあった2017年4月に社長に就任するとみるみるうちに経営を立て直し、同年にはクラブ初のJ1昇格。誰にでも気さくに接してきただけにスタンドでは涙を流すサポーターもいる中、「“一言あいさつをされてください”といってもちょっと時間をかけるかもしれません」と冒頭で“お断り”を入れると、そこから独特の肥筑方言訛りのある、あの甲高い口調で熱弁をふるった。

 チームは0―1で敗れ、ホーム最終戦を白星で飾れず。「結果は結果として負けましたけども、私の気持ちはものすごく清々しい気持ちでいます。なぜならば…これはですね。一生懸命戦った、最高に努力をした結果であると思ってるんです。私自身は人生と同じように山あり谷あり“まさか”もあります。勝負の世界も勝ち続けることもあれば、負け続けることもあるという。そういう中で逆に私は、栃木SCさんが今の状況で本当に頑張ったことに最大の拍手を送ってあげたいと思います。おめでとうございます」とこの試合で負ければJ3自動降格となる21位以下が確定する可能性のあった対戦相手・栃木の踏ん張りを称えてスピーチを始め、「皆さん、そう思いませんかぁ?」とスタンドに投げかける言葉も随所に入れながら約10分間に渡ってスピーチを続けた。

 今季限りで退任するが、当初は大みそかで一区切りのつもりだったという。だが、チームは来年元日に新国立競技場で決勝戦が行われる天皇杯で4強入りを決めており、12月21日の準決勝・鹿島戦(カシマ)に勝てば大舞台に駒を進めることができる状況。「いつの間にか12月31日が1月1日に書き換わっておりました。あれ?と思ってなんで?と言いましたら、これは長崎の皆さん、もちろんクラブの皆さんの愛だなーということを感じて涙が出るほどうれしかったですよ」という高田社長は「私もビジネス界で感じたことなんですけど、夢をどんどん語っていかないと誰がついていきますか?だから手倉森監督はどんどん夢を語りました。私も夢を語りました」と新スタジアム構想も含め「皆さんの夢、長崎の夢を絶対に世界に誇れるものにしようという夢を掲げているんです、皆さん!」と熱く語りかけた。

 そして、最後には「私は日本一の監督と思っている」と絶賛する手倉森誠監督(52)がキッカー役を務め、自身はオレンジのGKユニホームを身にまとってPK対決も。1本目、2本目は“忖度”した手倉森監督のスローモーなコロコロPKを止められなかった高田社長だが、3本目には右足でセーブして笑顔で締めくくり、選手たちの手で3度宙に舞った。

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