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レアル久保、融通利くユース登録に トップ昇格へ最善手

[ 2019年7月19日 05:30 ]

ドリブルする久保(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 レアル・マドリードの日本代表MF久保建英(18)が、当初予定されていたBチームではなく、U―19チームにあたる「フベニルA」に登録されたことが分かった。今季プレーする見通しのBチーム登録では、トップチームでの出場試合数に制限があるため、評価が急上昇している久保は、出場制限のないフベニルAに登録。1年目の昨季途中にトップ昇格を果たしたブラジル代表FWビニシウス(19)同様の特別措置がとられたという。

 あえてのユース登録だ。1年目の今季はスペイン3部所属のBチームでプレーする見通しの久保だが、スペイン地元紙によれば、マドリードのサッカー協会に提出された登録は、その1つ下のカテゴリー、フベニルAだった。一見すると“格下げ処置”と思われるが、実は高い期待の裏返しだった。

 アス紙によれば、Bチームに登録されプレーした場合、同一シーズンのトップチームでの出場試合数が制限される。クラブはそれを回避するため、制限がないユースで登録。ブラジル代表FWビニシウスも1年目の昨季、同様の登録方法でトップ昇格を果たしており、マルカ紙は「ビニシウス方式」と報じた。18日にはクラブ公式ページのBチームに「FW久保」をアップしたが、これもビニシウスと同じだ。

 プレシーズンでトップチームの北米遠征に同行中の久保は、日増しに評価がアップ。今回の登録は、クラブがトップチームで9試合以上に出場する実力があると認めた証ともいえる。スペイン1部の外国人枠は3。現在は3枠が埋まっているが、負傷者が出た場合などは、これですぐに、何度でもトップ登録が可能になる。

 18日付のマルカ紙によれば、クラブ内には久保がスペイン1部リーグで十分通用すると主張するスタッフも多いようで、他クラブへレンタルし、経験を積ませるプランまで浮上しているという。デビューが予定される20日(日本時間21日)のインターナショナルチャンピオンズ杯のバイエルン・ミュンヘン戦で、まずはその評価を確固たるものにする。

 ▽Rマドリード下部組織 スペイン1部リーグのトップチームの下には、2軍にあたるBチームがあり3部でプレーしている。その下はユースに当たるフベニル、ジュニアユースに当たるカデーテ、インファンティルがあり、それぞれ1歳ごとに細分化。U―15日本代表のMF中井卓大(15=登録名ピピ)は現在、カデーテAでプレー。13年に加入し、アレビンAからステップアップしてきている。

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2019年7月19日のニュース