安部「強い」バルサに移籍決定 Bチームから成り上がる

[ 2019年7月13日 05:30 ]

バルセロナへの移籍が決まり、取材に応じる安部
Photo By スポニチ

 鹿島は12日、FW安部裕葵(20)がスペインの名門バルセロナに完全移籍することでクラブ間の基本合意に達したと発表した。来週渡欧し、メディカルチェック後に正式契約を結ぶ。移籍金は設定の150万ユーロを大きく上回る200万ユーロ(2億4400万円)。当面は3部リーグのバルセロナBでプレーする。また、宿敵のレアル・マドリードに所属する日本代表MF久保建英(18)には、元スペイン代表FWでBチームのラウル監督(42)が、8月3日の2部ルーゴ戦でデビューさせる計画を立てていることが判明。久保は12日はモントリオール合宿で汗を流した。

 移籍を決めた思いは純粋だった。「強いの一言。いい環境で、選手たちスタッフたち、みんなが一流。そういった環境に身を置きたい」。決断へ至る考え方もシンプルだった。「いい選択肢があればいい選択をするのが僕のやり方。向上心、好奇心が多分、僕には生まれつきある。成功や失敗の数じゃなくて、挑戦する回数が人生において大事だと僕は思っている」と力を込めた。

 鹿島にはオフから「夏に出るつもり」と伝え、世界を目指して増量にも励んでいた。話が来たのは6月の南米選手権出発前。海外移籍は現実となった。

 “成り上がり”人生の開幕は2年半前。当時は広島・瀬戸内高で無名のMFだった。それが鹿島の10番まで成長し、世界の名門に加わる。Bからトップへの昇格は限りなく厳しいが、「0%なんてない。1%でもあれば、100人いれば1人できるということですから」。将来に不可能はないと信じている。

 バルセロナからはサイドバック(SB)などへの転向の可能性も伝えられている。だが、「SBの重要性は感じていた。(コンバートも)全然、大丈夫」。高い位置を取るバルセロナのSBなら攻撃力を生かせるだけに前向きだ。正式契約は来週渡欧後。関係者によると今月の「Rakuten Cup」で再来日の予定もある。

 同じ東京五輪世代で「頼りになる。尊敬もしている」と話す久保は、ライバルの銀河系軍団に入った。「あまり比較されるのは好きじゃない」。スペインに携えるのは「ただただサッカーというスポーツを学びたい」という純粋な向上心だけ。20歳の挑戦が始まる。

 ▽FCバルセロナ カタルーニャ州バルセロナをホームに1899年創設。スペイン1部リーグ優勝26回、スペイン国王杯最多の優勝30回、欧州チャンピオンズリーグ優勝5回を誇る名門。宿敵Rマドリードとの伝統の一戦は「クラシコ」と呼ばれる。17年から楽天と4年総額2億2000万ユーロ(当時約257億円)でメインパートナー契約。本拠地はカンプノウで欧州最大の9万9354人収容。

 ▽スペイン3部(2部B)80チームが20チームずつ地域ごとに4グループに分かれ、各グループ内でホーム&アウェー方式のリーグ戦(38節)を行う。各グループ1位同士の対戦で勝った2チームなど計4チームが昇格。久保のRマドリードはグループ1、安部のバルセロナBはグループ3のためリーグ戦での対戦はないが、昇格プレーオフで直接対決の可能性はある。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「J1」特集記事

2019年7月13日のニュース