×

堂安 今夏の移籍熱望「壁にぶち当たりたい」、厳しい環境求ム「出場が保証されないところで勝負したい」

[ 2019年6月11日 05:00 ]

<コカ・コーラ社 東京2020オリンピック聖火ランナー公募キャンペーン記者発表会>トーチを手に笑顔の綾瀬はるか(左)と堂安律(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 男子サッカー日本代表のMF堂安律(20=フローニンゲン)が、さらなる飛躍のために「壁」を求め、今オフに移籍する決意を示した。親善試合エルサルバドル戦から一夜明けた10日、都内でコカ・コーラ社のイベントに参加。その後の取材で熱く語り「壁にぶち当たりたい」「もっと批判してほしい」と持論を展開した。より厳しい環境も欲しており、ビッグクラブへの移籍に対する強い思いを明かした。

 堂安は、いつもの堂安だった。トリニダード・トバゴ戦、そしてエルサルバドル戦に先発出場しながら不発。「良くなかったのは自分の中で分かっている」。不完全燃焼を認めつつも、気落ちしている様子はなく、来季へと奮い立っていた。

 「この半年間にぶち当たった壁にも、絶対に意味があると思っている。もっと壁にぶち当たりたい気分なんで、今は。正面衝突するぐらいで壁にぶち当たっていかないと」

 年が明けてから、フローニンゲンではわずか1得点。日本代表でも、アジア杯を含め納得できる活躍はできなかった。以前より周りが求めるハードルは上がっており、周囲から批判の声も聞こえてくる。それは、むしろ大歓迎だ。

 「どんな批判も、全て自分のためやと思っていて。ありがたいことです。批判、どんどん言ってください。“どんどん言ってください”と書いておいてください。“堂安をスタメンから外したほうがいいんじゃないか”と思う人もいると思うけど“見とけよ”という思い。批判が強くさせてくれるし、批判に挑めるって幸せなこと。次の試合で全員の意見を変えられるのがアスリートの良いところ。1試合で人生が変わるから」

 壁、そして批判。誰よりも厳しい環境を追い求める。2シーズンを過ごしたフローニンゲンでは確固たる定位置を築いた。「このまま、このチームにとどまっていれば“(成長が)止まるだろう”と予測している」。さらなる進化のため、今オフに新たなクラブへと移籍することを自らの中で決めている。

 「(移籍に向けて)その準備しかしていないです。プレミアに行きたいというのはずっと言っているし、プレミアリーグでやりたいけど、最近、いろいろ考えていて、下位のチームに行くのは(戦術やシステムなどを踏まえて)厳しいなと。だったら、他のリーグの上位3~4チームからオファーが来れば、それの方が魅力を感じるかもしれない。リーグで絞るんじゃなく、来た時に、そのチームで判断しようと思っています。五輪があるからとか、W杯予選があるから“そのチームを選ぶ”ということはしない。(試合に)出られることが保証されるところじゃなく、勝負したい」――。

 ▽堂安の18―19年シーズン フローニンゲンでは30試合出場5得点。いずれも先発出場し、25試合でフル出場と確固たる地位を築いたものの、欧州挑戦1年目だった昨季の9得点を下回った。昨年9月に初選出された日本代表では、ここまで15試合出場3得点。主力として臨んだ今年1~2月のアジア杯では6試合出場2得点だった。

続きを表示

2019年6月11日のニュース