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磐田・名波監督 J1残留に安ど「負けたら間違いなく辞めるつもりだった」

[ 2018年12月8日 16:47 ]

J1参入プレーオフ決定戦   ヤマハ ( 2018年12月8日    磐田2―0東京V )

<J1参入プレーオフ 磐田・東京V>前半、PKでゴールを決めた磐田・小川は名波監督とタッチ(撮影・西海健太郎)
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 J1最終節で13位から16位に転落してプレーオフ(PO)に回った磐田がJ2の6位からPOの1、2回戦を勝ち上がってきた東京Vに2―0で勝利を収め、J1残留を決めた。

 2014年終盤から指揮を執り、翌15年にチームをJ1昇格へと導いた名波浩監督(46)は「もちろんホッとしてますけど、我々はこの残留争いを勝ち上がったのではなくて、どっぷり残留争いに足を踏み入れてしまった中でこういうゲームをしなければいけなかったという立場だったと思う」と厳しさをのぞかせながらも安どの息をついた。

 磐田は13位で1日のJ1最終節を迎えながら、川崎F戦のアディショナルタイムにDF大井主将のオウンゴールで失点して1―2で敗れ、まさかの16位転落。横浜、湘南、鳥栖、名古屋と勝ち点41で並んだが、得失点差6に泣き最後の最後にPOへ回った。

 「最終節が終わってからは非常に苦しい1週間でしたし、メンタル的に切り替えるのが難しい状況だった」と激動の1週間を振り返った名波監督。シーズン中はオープンにしてきた練習を4日連続で完全非公開にしてこの決戦を迎えたことについては「ポイントはちょっといろいろあって。別に誰かを締め出そうとしたとかじゃなくて。ここではちょっと言えないことなんですけど、大した理由はないです」と苦笑いを浮かべ、「サポーターに見てもらうのが、我々の、プロアスリートの価値だと思ってるんで、そのチャンスを我々が奪ってしまってサポーターには申し訳ないと思うんですけど、でも、結果がついてきたんでね。また来シーズンもJ1のステージで選手たちができることは喜ばしいことだと思います」と振り返った。

 そして「(Jリーグの)25年ぐらいの歴史の中で(勝ち点)41で残留争いなんてなかなか難しいシーズンだったねといろいろなところで言われるんですけど、10年後、30年後、50年後には(勝ち点)45でも残留争いをするシーズンがもしかしたらあるかもしれない。我々はそういう経験をして、ギリギリの中で残ったという経験を来シーズン以降のクラブの力に変えていければいいなと思っています」とも。今季先発4試合のFW小川航基(21)を先発1トップに抜てきし、その小川航が前半41分に自ら得たPKを決めて先制。名波監督の名采配も光った1戦だった。

 自身の進退については「負けたら間違いなく辞めるつもりだった」と説明したが今後について「クラブに迷惑をかけるかもしれないけど、少し時間をもらえれば」と話した。

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