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香川、自覚の2日前倒し渡欧「最初から良いアピールしたい」

[ 2016年7月9日 05:30 ]

ファンにサインして渡欧する香川

 ドルトムントの日本代表MF香川真司(27)が8日、日本でのオフを終えて羽田空港発の航空機で渡欧した。チームは5日に始動。クラブからは10日まで休みを与えられていたが、志願して2日前倒しの9日から練習に合流する。主力が大量に移籍したチームを引っ張る決意を示し、リーグ戦で15得点15アシストを新シーズンの目標に掲げた。

 主力の自覚を行動で示した。香川が11日のチーム合流予定を前倒しして、8日に渡欧。日本滞在中も連日の自主トレを行い、準備を整えてきた。6月3日の親善試合ブルガリア戦で痛めた右脇腹肉離れも完治。9日からドイツでの全体練習をこなす意向で「最初から良いアピールをしたい。ドルトムントを引っ張りたいし、その責任を持ってやりたい」と力を込めた。

 チームは今オフに主力が大量流出。DFフンメルスがバイエルンM、MFムヒタリャンがマンチェスターU、MFギュンドガンがマンチェスターCに移籍した。一方でバイエルンMからMFローデ、レンヌからFWデンベレを獲得するなど新戦力も加入。香川は「新しい選手が加わり、主力が数人抜けた。それは逆にチャンス」と意気込む。一刻も早く新戦力の特徴を把握したい思いが、前倒し合流につながった。

 チームは14~16日にオーストリア合宿を行い、その後は中国ツアーやスイス合宿を予定。マンチェスターU戦など10試合のプレシーズンマッチを経て、8月14日のドイツスーパー杯バイエルンM戦で公式戦の幕が開ける。香川は「今季は欧州CLとリーグ、W杯アジア最終予選もある。タフな一年になるが、楽しみな一年。15(得点)15(アシスト)を1つの大きな目標としたい」と視線を上げた。

 渡欧前の8日未明にはフランスがドイツに2―0で勝利した欧州選手権準決勝をテレビ観戦。「ドイツは14年W杯(ブラジル大会)王者ですが、勝ち続けることは難しいと感じる試合だった。刺激を受けました」と語った。ドイツ1部では宿敵バイエルンMが4連覇中。ドルトムントの5季ぶりのリーグ奪還を胸に機上の人となった。

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2016年7月9日のニュース