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原川劇的V弾“ドーハの悲劇”を歓喜に「いい風が吹いている」

[ 2016年1月27日 00:57 ]

<日本・イラク>後半ロスタイム、決勝ゴールを決める原川

U―23アジア選手権準決勝 日本2―1イラク

(1月26日 カタール・ドーハ)
 劇的な決勝点は後半ロスタイムに生まれた。決めたのはU―23日本代表のMF原川力(22=川崎F)。相手GKがパンチングしたこぼれ球をゴール正面で拾うと、ペナルティーエリアの外から豪快に左足を振り抜いた。

 「(シュートの瞬間は)あまり覚えてないけど、ふかさないようにおさえて打った。枠に入って良かった」。シュートは低い弾道でゴール右隅に突き刺さった。

 日本にとって忘れることのできないドーハの悲劇。94年W杯米国大会の前年の93年に同地で開催されたアジア最終予選だった。勝てばW杯初出場が決まるイラク戦で後半ロスタイムに同点弾を決められ、A代表の夢がついえた。あれから23年。その因縁の地で手倉森体制になって2戦2敗のイラクを下す値千金弾となった。

 くしくも93年8月18日生まれの原川は「(五輪出場は)ホッとしているし、一つの目標だったんで、とてもうれしい。イラクに勝ったことなかったんで、こういう舞台で勝てて非常にうれしかった。苦しい時間が多かったが、みんなで耐えることができたのが勝因」と激闘を振り返り、続けて「1位で五輪に行きたい。(このチームの良さは)チームのまとまりがいいこと。いい風が吹いている」とアジア王者の称号を手にし、リオデジャネイロに乗り込む覚悟だ。

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