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遠藤インフルから復帰ハツラツ練習合流 VS北朝鮮「もちろん」出る

[ 2016年1月10日 05:30 ]

遠藤は笑顔で全体練習に合流

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア選手権(12日開幕、カタール)に出場するU―23日本代表は9日、1日のオフを挟んで再始動した。インフルエンザを発症し離脱していたMF遠藤航主将(22=浦和)が全体練習に合流。13日に行われる初戦の北朝鮮戦への強行出場を志願した。

 6日ぶりに23人がそろった。インフルエンザを発症し離脱していた遠藤が、午前練習で復帰。フィジカル中心のメニューだったが、約1時間30分の全メニューをこなした。全体練習後には、直接FKの居残り練習にも参加。表情は明るく「久しぶりにボールを蹴れてうれしかった。(体調は)全然大丈夫です。(13日の北朝鮮戦は)もちろん出るつもり」と、初戦の出場を志願した。

 午後練習はフィジカルトレーニングで一部別メニューだったものの、戦術練習では合流。復調を印象づけた。手倉森監督は「練習を離れていたことを感じさせなかった」と、目を見張り、「(初戦までの)4日間でどこまで調子を上げられるか見極めたい」と、初戦での起用も示唆した。

 もんもんとした5日間を過ごした。ドーハに到着した3日の午後練習後、インフルエンザを発症。遠藤は「ビックリしました。予防接種も打っていたので。その時は、まだ(初戦に)間に合うと思った」という。それでも一時は39度台まで体温が上昇。感染拡大を防ぐため、自室に隔離され、3日間は完全に寝込んだ。大会直前のアクシデントに、チームに対する申し訳なさもこみ上げた。「迷惑をかけたのは間違いない。だけど、落ち込んでいてもしようがない」と、気持ちを切り替えて静養。体重は1キロ減ったが、8日にはジムで体を動かせるまでになった。

 休養中は他の選手が食事をした後に食事会場に出向いた。そこには、手倉森監督らスタッフがいた。感染を防ぐため距離を置いていたが、言葉も交わした。「常に体調を気遣ってくれていた」と振り返る。仲間ともLINEでやりとりした。家族とも連絡をした。周囲の心遣いが心の支えになった。遠藤は「初戦に向けてコンディションをつくっていくことに集中したい」。結果を残すことが恩返しにもつながる。

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