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藤枝順心、鮮やか逆転9年ぶりV 1年生DF安部が決勝弾 肝付2G1A

[ 2016年1月10日 16:03 ]

<藤枝順心・神村学園>前半、先制ゴールを決めた肝付(7)を祝福する藤枝順心イレブン

第24回全日本高校女子サッカー選手権決勝 藤枝順心3―2神村学園

(1月10日 ノエスタ)
 第24回全日本高校女子サッカー選手権は10日、兵庫県のノエビアスタジアム神戸で決勝戦が行われ、藤枝順心(静岡)が3―2で神村学園(鹿児島)を破って2006年大会以来9年ぶり2度目の優勝を決めた。敗れた神村学園は連覇した05年以来10年ぶり3度目となる栄冠を前に1点差で涙を飲んだ。

 試合は開始直後から激しく動く、点の取り合いとなった。まずは藤枝順心が前半3分にFW肝付萌(3年)の右足ゴールで先制すると、49秒後の同3分に神村学園がMF渡辺玲奈(3年)の相手GKの股下を通すゴールですかさず同点。前半終了間際の41分には、渡辺が右足でスーパーミドルを決めて神村学園が逆転に成功し、2―1で折り返した。

 だが、逆転を許した藤枝順心が後半に反撃した。まずは15分、先制弾の肝付がこの試合2点目となるゴールを左足で決めて2―2の同点に追いつくと、21分にはその肝付の左サイドからのピンポイントクロスを右サイドバックのDF安部由紀夏(1年)が角度のない位置から右足で決めてついに逆転。3―2で激しい打ち合いを制した。

 近年の高校女子サッカー界は、常盤木学園(宮城)と日ノ本学園(兵庫)がトップに君臨。08年度大会から昨年度までの7年間で常盤木学園が4度、日ノ本学園が3度の優勝を分け合ってきた。

 だが、今大会はその“2強”が1回戦でいきなり激突。前回準優勝の常盤木学園が大会3連覇を目指した日ノ本学園に1―0で競り勝つと、2回戦では常盤木学園が0―0からのPK戦の末に常葉学園橘(静岡)に敗れるという波乱の幕開けとなっていた。

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2016年1月10日のニュース