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川淵氏「人生哲学伝えた」釜本氏「サッカーのイロハ教わった」

[ 2015年9月19日 05:30 ]

60年の日本代表欧州遠征でデュッセルドルフのスポーツ学校で談笑するクラマー氏(左)と川淵氏
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デットマール・クラマー氏 死去

 【関係者ら悲しみの声】

 ▼日本協会川淵三郎最高顧問 クラマーさんと初めてお会いしてから55年。サッカーだけでなく人生そのものを教えてくださった恩師で、今の僕があるのもクラマーさんがいてくれたからこそです。これまでも何か気づくと必ずアドバイスの電話をくださり、そのたびに勇気づけられました。あれほど真摯(しんし)に全てを懸けてサッカーと人生哲学を伝えようとした指導者を、僕はクラマーさん以外に知りません。心から感謝しています。安らかにお眠りください。

 ▼日本協会小倉純二名誉会長 残念です。JSL50周年記念パーティーに来たがっていたが…。長沼さんら弟子たちが先に亡くなった時にはこれ以上、悲しいことはないと言っておられた。大恩人が大往生したと思うしかない。

 ▼日本協会大仁邦弥会長 日本サッカーの近代化はクラマーさんによってもたらされたと言っていいでしょう。私も現役時代にクラマーさんの指導を受け、基本を徹底的に教えられました。特にインサイドキックを繰り返し指導されたことが懐かしく思い出されます。サッカーの話をしだすと止まらず、その熱意にはいつも驚かされました。サッカーの情熱は最後まで変わらなかったと思います。日本サッカーの大恩人の訃報を、日本全国のファンも関係者も悲しんでいると思います。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 ▼Jリーグ村井満チェアマン 今年6月にJSL発足50周年記念パーティーの少し前にクラマーさんとお電話で会話させていただいたばかりでした。その際には、病気療養中であったにもかかわらず、電話を切る最後の最後まで日本のことを心に留められておりました。私たちにサッカーを愛する喜びを伝えてくださったことを、心から感謝申し上げます。

 ▼元日本協会副会長釜本邦茂氏 かなり(体調が)悪いとは聞いていた。僕らにとってはサッカーのイロハを教わった人だ。

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2015年9月19日のニュース