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FIFA総会会場で爆破予告…一時全員が会議室から退場の事態

[ 2015年5月30日 05:30 ]

FIFA総会で演説するブラッター会長(AP)

 スキャンダルまみれのFIFAが爆弾騒動に見舞われた。スイスのチューリヒで29日に行われたFIFA総会の会場で爆破予告があった。約1時間半の昼食休憩の間に全員が会議場から一時退場。安全確認後に議事は再開され、バルク事務局長が「匿名の脅迫があり、地元当局が大事を取って会場を捜索した。安全が確認されたので議事を再開する」と説明した。

 贈収賄容疑で副会長2人を含むFIFA関係者が逮捕された汚職事件では、捜査が世界規模に拡大。関係各国の捜査当局は29日までに米当局が起訴した人物の逮捕や関係者の事情聴取に乗り出した。ブラジル協会のマリン前会長や関連業者が起訴されたブラジルでは28日、カルドゾ法相が警察にFIFA汚職の捜査を指示。アルゼンチンの裁判所は起訴された14人に含まれる関連業者3人の逮捕状を出した。英国やオーストラリアの警察も米当局に協力している。

 28日の総会開会式でブラッター会長は再建への意欲を示したが組織のトップとして管理責任を問う声に「全ての人を監視することはできない」と反論し自身の責任問題には触れなかった。

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2015年5月30日のニュース