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5選のブラッター会長「しっかり導く」 4年後に退任の意向も

[ 2015年5月30日 09:50 ]

FIFAの会長選挙で5選を果たしたブラッター会長

 国際サッカー連盟(FIFA)が29日にスイスのチューリヒで実施した会長選挙で、5選を果たしたゼップ・ブラッター会長(79)=スイス=は「次の4年間を任せてくれてありがとう。FIFAという名のボートをしっかりと浜辺へ導く」と、汚職事件で揺れる巨大組織の立て直しに取り組む決意を示した。

 27日に副会長2人ら14人が起訴される異例の事態が生じ、FIFAの腐敗体質や閉鎖性にはこれまでにない強い批判が集中する。欧州連盟(UEFA)が支持した対抗馬のアリ・フセイン王子(39)=ヨルダン=は予想外の批判票を得た。トップの責任を問う声は内外で高まっている。ブラッター会長は「FIFAを強くして自分の後継者に譲る」として、任期が満了する4年後に退任する意向を示した。

 30日には2018、22年のワールドカップ(W杯)の各大陸連盟の出場枠などを議論する理事会を開催する。各大陸の利害がぶつかる場で、いきなり難しいかじ取りを強いられそうだ。(共同)

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2015年5月30日のニュース