松本　ＪＦＬ鹿児島に敗戦も…新戦力ＤＦ坂井が実戦復帰で存在感

＜松本・鹿児島＞相手とボールの間にうまく体を入れる松本ＤＦ坂井（左）

　松本はＪＦＬ鹿児島と練習試合を行い、０―３で敗れた。２１日の横浜とのプレシーズンマッチで先発していないメンバーで構成されたチームとはいえ、反町康治監督（５０）は「褒められたものじゃない」と不満顔。一方で、右膝の故障で別メニューが続いていたＤＦ坂井達弥（２４）が初めて試合に出場し、存在感を放った。

　トップチームでも活躍できるバックアップメンバーの見極めが目的だったが連係がうまく機能せず３失点を喫した。指揮官は「覇気がない。スピードがない。連動性がない」と、ないない尽くしで試合を振り返った。「３週間やってきたことが台なしだよ」とこぼした。

　そんな中でも、期待の新戦力の復帰は収穫だった。後半途中から左センターバックで出場し、約３０分間ピッチに立った坂井。相手のロングボールを体をうまく使って根こそぎ奪い、前線へのロングボールで好機を演出した。昨年日本代表デビューを果たしている２４歳について、指揮官は「（対）人には強いな」と評価し、３月１日のＪ２栃木とのプレシーズンマッチでの起用を示唆した。

　開幕まで２週間を切り、ようやく戦列に戻った背番号１５。今後の課題に戦術理解を挙げ「目を合わせたら（プレーの）意図が伝わるように、他の選手と話をしてコミュニケーションを取っていきたい」と、開幕戦出場に向け再出発を誓った。