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岡崎 逆転呼ぶアシスト!新指揮官初陣で“適応力”証明

[ 2015年2月23日 05:30 ]

フランクフルト戦の前半、ボールを激しく競り合うマインツの岡崎(下)

 マインツの日本代表FW岡崎慎司(28)が21日、ホームのフランクフルト戦で今季2度目のアシストをマークし、3―1の逆転勝利に貢献した。先制された直後の前半38分、左サイドを抜け出し、中央へのパスで同点ゴールをお膳立て。シュミット新監督の初陣で適応力を発揮し、チームを4試合ぶりの白星に導いた。フランクフルトの日本代表MF長谷部誠(31)は累積警告で出場停止、同FW乾貴士(26)は出番がなかった。

 岡崎が抜群の順応力を示した。ヒュルマンド監督が解任され、シュミット新監督の下で迎えた新生マインツの初戦。4―2―3―1の1トップで先発すると、1点を追う前半38分だ。カウンターから左サイドにスペースを見つけた岡崎が飛び出してマリからパスを受けると、ドリブルでペナルティーエリア内に持ち運び、前がかったGKの位置を見極めて中央へパス。「中を見たら凄い勢いで(クレメンスが)走ってたんで、あそこはパスかなって。いいコースにいったので良かった」。クレメンスの同点弾を演出した。

 波に乗ったチームは後半に2点を奪い、逆転で4試合ぶりの白星を挙げた。ボール保持を目指した前体制から速攻スタイルに回帰。残留争いから一歩抜け出す暫定11位に浮上した。「こういうサッカーがマインツっぽく戻ったんかな。(新監督は)マインツの良さを知ってて、元に戻したって感じですね」。自身はシュート1本で後半33分に交代となり「どこかでシュートを狙っていかなきゃ」と反省したが、スタイル変更にも難なく対応して結果を示した。「勝ったので良かった」と率直な感想を口にした。

 6月に18年W杯ロシア大会アジア2次予選を迎える日本代表でも、岡崎の適応力は武器になる。アギーレ前監督の後任として、カタール1部ラフウィヤ監督のラウドルップ氏が本命候補として挙がっているが「ドイツでは(厳しい練習を課すことで有名な)マガトさんが監督になる、と出ていて…。俺らはメッチャ言われています。“大変だな”とか“(皮肉で)良かったな”みたいな」と苦笑いし、誰でもいいのかという問いに「そうですね」と受け入れた。監督交代にも動じないストライカーの活躍は、日本代表にとっても吉報となった。

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2015年2月23日のニュース