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香川 決勝Tで「結果残す」 低調パフォに危機感、独紙も酷評

[ 2014年12月11日 05:30 ]

アンデルレヒト戦で競り合うドルトムントの香川(左)

欧州CL1次リーグD組 ドルトムント1―1アンデルレヒト

(12月9日)
 欧州CL1次リーグは各地で最終戦が行われ、ホームのアンデルレヒト戦に先発したドルトムントの日本代表MF香川真司(25)が先制点の起点となってD組首位通過に貢献した。それでも、何度もゴールに迫りながら得点を奪えず、低調なパフォーマンスで後半39分にピッチから退いた。自身の葛藤を明かした上で、決勝トーナメントでの爆発を期した。
【欧州CL動画 D組順位表 香川 日程と成績】

 実力の片りんを見せたのは一瞬だった。後半13分、浅い位置でボールを受けると、マークをはがしながらシャヒンにパスを通し、インモービレの先制弾の起点になった。同点にされた直後の同39分にピッチを退き、チームはそのまま引き分け首位通過を決めた。「1位で抜けられたのはチームとして良かった」と話した一方で「前半ミスが続いた中で、リズムが悪かった。修正するのに凄く苦労した」と反省を口にした。

 3本のシュートを放ちながら、またも得点は生まれず。効果的なパス供給は少なく、逆にパスミスからカウンターを食らうなど本来の姿は取り戻せないままだ。10日付の地元紙は軒並みチーム最低評価を下し、レビアシュポルト紙は「この日本人はカウンターを招いて失望をもたらした」と酷評。香川は「個人的に結果が出ない中で、自分で切り開くしかない。壁というか得点できない状況の中で逃げ出したら負け」と現状を見つめた。

 3年ぶりに古巣に復帰しながら、リーグ連覇の主役だった過去の栄光から抜け出せない。出場機会を失ったマンチェスターUとは違い、クロップ監督に起用され続けながら連係がうまくいかず頭を悩ませる。昔の自分と照らし合わせ「葛藤があるのは事実」と明かす。「監督だったり選手の信頼を感じる中で喜びはある分、結果が反映しないのは凄くもどかしい」と胸の内を吐露した。

 負傷者が復帰する今後は先発の保証はない。リーグ戦でも一時は最下位に沈むなど苦境に立たされている。「今の自分に言えることは、毎試合、全力で戦った中で結果を残していく作業をするだけ」。決勝トーナメントで輝くために、ゴールを狙い続ける日々は続く。

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2014年12月11日のニュース