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19秒で決めた!柴崎 ハメス顔負け35m弾 代表コーチ御前で

[ 2014年8月17日 05:32 ]

<鹿島・甲府>前半開始19秒で、鮮やかな先制ゴールを決める柴崎(左)

J1第20節 鹿島1―0甲府

(8月16日 カシマ)
 J1第20節の9試合が16日、各地で行われ、アギーレジャパン入りを狙う選手が、アピール合戦を繰り広げた。日本代表のゲリング・コーチが視察に訪れた一戦では、鹿島のMF柴崎岳(22)が開始19秒で35メートルのゴールを決め、3連勝に貢献した。

 あいさつ代わりというには強烈な一発だった。こぼれ球を拾った柴崎が迷わず右足を振り抜くと、ボールは無回転で左のゴールネットに突き刺さった。開始19秒、目の覚めるような35メートル弾。得点後はDF昌子の発案という、コロンビア代表をまねた歓喜のダンスで喜びを表した。

 「立ち上がりだったし思い切って打った。タイミングも良かったし、良いイメージがあった。うまくいって良かった」

 日本代表のアギーレ監督就任後、初のリーグ戦。スタンドには視察に訪れたゲリング・コーチがいた。その眼前で、W杯ブラジル大会で新星のごとく現れたコロンビア代表MFハメス・ロドリゲス(Rマドリード)も顔負けの超絶ゴールを決めた。ダンスについては「急にしては上出来。100点じゃないですか」と冗舌で、ゲリング・コーチも「良い試合だった」と目を丸くした。

 「好調というよりは、積み重ねてやってきたことが、やっと芽を出してきた」。W杯ブラジル大会の日本代表入りを逃し、より得点に絡む動きを意識してきた。そしてリーグ再開後は6戦3発。ここ4試合では3得点と爆発し、チームの3連勝の立役者となっている。

 「26歳で次のW杯は迎える。良い年齢だし最初から選ばれて、ずっとメンバーに入っていたい」。もともと試合をつくる才能には定評があった。それに加え、機を見て前線に顔を出すプレーにも磨きがかかってきた。“得点の取れるボランチ”は、代表入りだけではなく、早くも4年後のロシアを見据えている。

 ≪J最速は7秒≫鹿島MF柴崎が開始19秒で決勝ゴール。J1リーグでの試合開始からの最速ゴールは06年佐藤(広島)の開始8秒。鹿島では昨年8月に大迫が記録した11秒、96年マジーニョの14秒に次いで柴崎の19秒はチーム3番目。ちなみにJリーグ最速は今年3月の岩上(J2松本)の開始7秒。

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