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大榎監督の郷土愛が清水救う…「勇気もらえる」19年間子供たち招待

[ 2014年8月3日 10:35 ]

<FC東京・清水>指示を出す清水・大榎監督

J1第18節 清水0―4FC東京

(8月2日 味スタ)
 Jリーグ初采配は大敗だった。清水・大榎監督はゴトビ監督の解任を受けて急きょ就任。「準備に追われて緊張する暇もなかった」と振り返ったが、結果は厳しいものだった。

 清水東時代は長谷川健太、堀池巧とともに「三羽ガラス」と言われ、高校選手権で全国優勝した。早大、ヤマハ(現磐田)で活躍し、Jリーグ開幕時には清水の契約選手第1号に。地元への愛は誰よりも持っている。チームがJ2降格の危機に直面する中での就任。迷いはなかったはずだ。

 現役時代から地元への社会貢献にも力を注いできた。オフにチャリティーゴルフコンペを開き、収益で毎年、清水のシーズンシートを購入、静岡市役所を通じて障害を持つ子供たちをスタジアムに招待。年間200人、19年間欠かさず続けているが、これだけ長期なのはまれで人柄がにじみ出ている。

 子供たちからのお礼の手紙に大榎監督は「勇気をもらえる」と、エネルギーにしている。「結果も必要なので、自分の理想とどれだけすり合わせられるか」。愛する清水のために、この日の黒星も巻き返しの糧にしていくはずだ。

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