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C大阪降格圏…チグハグ攻撃にフォルラン険しい表情「すべてが必要」

[ 2014年8月3日 08:47 ]

<新潟・C大阪>前半、C大阪・フォルラン(右)は新潟・大井と競り合う

J1第18節 C大阪0―1新潟

(8月2日 デンカS)
 苦しい戦いが続くC大阪は新潟に0―1で敗れて3連敗となり、2シーズンぶりにJ2降格圏の16位に後退した。攻撃がかみ合わず、これで7試合勝ちなしとなった。

 誰がこんな姿を想像できただろうか。開幕前は優勝候補に挙げられていたC大阪が、ついに降格圏へと足を踏み入れた。敵地で新潟に0―1で敗れ、5月3日に名古屋から白星を挙げたのを最後に7試合連続未勝利。徳島と引き分けた甲府に抜かれ16位へと転落した。J2降格圏に沈むのは、12年の第19節で柏に1―4で敗れて以来。ウルグアイ代表FWフォルランの表情は、当然ながら険しかった。

 「厳しい状況が続いていることは間違いない。ここまで18試合を戦って、まだ勝利は4つしかない。(浮上するためには)すべてが必要だ」

 攻撃陣のチグハグさは最後まで顕著だった。1トップにフォルラン、両サイドに南野、杉本をそろえるも、チームとして崩しのイメージがかみ合わない。前半19分に杉本のシュートがポストにはじかれ、試合終了間際には南野が決定機を迎えた。しかし、個で打開する単調な攻撃ばかりで、連動する場面はほとんど見られなかった。

 選手たちの簡単なミスも攻守で目立った。後半10分に決勝点を奪われた場面は、警戒していたはずのカウンターからだった。6月から指揮を執るペッツァイオリ監督は、就任後いまだ勝利のないまま。ポポヴィッチ前監督と大きく異なる戦術は浸透しきっておらず、選手のプレーに迷いが見えるのが現状だ。

 11年の第1節~第7節以来となる7試合連続未勝利。課題は3試合連続無得点の攻撃陣だけでなく、トンネルの出口は見えない。だが、主将の日本代表MF山口は「キッカケやと思う。何かひとつうまくいけば何もかもがうまくいくと思うし、やり続けるしかない」と前を向いた。降格の危機から脱するため、今は早急に立て直しを図るしかない。

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2014年8月3日のニュース