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磐田 前田弾で連勝!2連続完封で単独2位に浮上

[ 2014年4月30日 05:30 ]

<磐田・千葉>後半33分、ヘッドで追加点を決めたFW前田(左)はベンチへ駆け出す

J2第10節 磐田2―0千葉

(4月29日 ヤマハ)
 磐田はホームで千葉を2―0で下し、2戦連続完封勝利を飾った。後半5分にFWポポ(35)のヘッドで先制すると、同33分にはFW前田遼一(32)がDF駒野友一(32)のFKに頭で合わせて追加点を奪った。エースの2戦ぶり6ゴール目で勝負を決定づけた磐田は、首位湘南と勝ち点10差の単独2位に浮上した。
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 エース前田が魅せた。1点リードの後半33分。右サイドでFKのチャンスが生まれた。キッカーは駒野。「(前田が)走りだすタイミングを見て、走り込んで打てるようなところに蹴った」というボールは、ファーサイドの背番号18の元へ。打点の高いヘッドで今季6点目を突き刺すと、人さし指を突き立てて走り回りベンチの前で歓喜を爆発させた。いつもクールな男が、お立ち台では柔らかな笑顔で喜びの言葉を並べ続けた。

 「最高のボールが来た。駒野のおかげです。いいボールがきたので、僕がしっかりすれば(良かった)。前の試合ではPKを失敗して迷惑を掛けていたので、きょうは流れの中から取りたかった」。

 奮起する思いがあった。26日の東京V戦では、ポポが得たPKを蹴るも失敗。「外してキツい試合になった」と自戒する。今季は積極的にPKのキッカーを名乗り出て2ゴールも決めていたが、試合翌日にはシャムスカ監督から「PKの有給休暇」を伝えられた。だが、休暇など取っていられない。逆に火が付いた。名誉挽回の一撃に「そういう意味では良かった」と喜んだ。

 前半は千葉の速いパス回しに苦戦も、後半から2ボランチのMF小林祐希(22)を1列上げて4―1―4―1に変更して前線が活発化。1トップのエースも「相手に合わせてフォーメーションを変えられたのが良かった」とゴールへと効果を発揮したシステム変更を歓迎した。シャムスカ監督は前田について「ぜひW杯に行ってほしい。今の前田はW杯の予選で見せたような動きをしている」と絶賛。W杯メンバー発表まで13日。サックスブルーのゴールハンターが逆転選出へ強烈にアピールした。

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2014年4月30日のニュース