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岡崎 2戦連発!ブンデス日本人3人目の10得点に王手

[ 2014年1月27日 05:30 ]

シュツットガルト戦の前半、ゴールを決めるマインツの岡崎

ブンデスリーガ マインツ2―1シュツットガルト

(1月25日)
 マインツの日本代表FW岡崎慎司(27)が2試合連続ゴールを挙げた。リーグ戦が再開した25日は、アウェーでの古巣シュツットガルト戦に先発。前半39分に裏に抜ける得意の形から冬季中断前の昨年12月21日ハンブルガーSV戦に続く得点を決め、2―1の勝利に貢献した。高原直泰(現J2東京V)、香川真司(現マンチェスターU)に続く、ブンデスリーガでの2桁得点に王手をかけた。

 岡崎の特長が凝縮された一撃だった。前半39分、相手DF酒井高がサイドチェンジをミス。味方がボールを奪ってパスを出すと、岡崎はゴール裏に抜けていた。前に出て来るGKを怖がらず、頭でトラップしてかわす。一瞬、バランスを崩すが、体勢を立て直し無人となったゴールに右足で冷静に流し込んだ。冬季中断前のハンブルガーSV戦に続く2戦連発だ。

 マインツ移籍後、初めて古巣シュツットガルトのメルセデス・ベンツ・アレナのピッチに立った。「アップしてる時は嫌な感じというか、(感傷的に)なってましたけど。無になろうと思って試合に入りました」。古巣に対するさまざまな思いが頭をもたげたのも一瞬、昨年8月11日の対戦に続き、古巣からも2戦連続のゴールでチームを勝利に導いた。

 試合後にはシュツットガルト強化部門トップのボビッチ・スポーツディレクターから時計をプレゼントされた。岡崎は「“頑張ったな”みたいな形でもらいました」という。ボビッチ氏は清水時代から岡崎の才能に着目し、ドイツ移籍を実現させてくれた人物だ。ゴール後は古巣への感謝からガッツポーズは自粛したが、強烈な“恩返し”となった。

 26日付の大衆紙ビルトの採点は「2」で両チームを合わせても最高点(6点評価で最高点は1)。今季通算ゴールも9点目とし、高原、香川に続くドイツでの2桁得点にも王手。9得点中6点をアウェーで決めており、敵地での勝負強さは頼もしい限りだ。「(アウェーには)プレッシャーもないじゃないですか、ホームでやるより」と笑う。岡崎が最高の形でW杯イヤーのスタートを切った。

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2014年1月27日のニュース