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長友 14年まだ勝てず…決定力不足に終始イライラ

[ 2014年1月27日 05:30 ]

カターニア戦で競り合うインテル・ミラノのDF長友(右)

 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(27)は26日、ホームのカターニア戦に左MFでフル出場したが、持ち味のオーバーラップは影を潜めた。試合は0―0のスコアレスドロー。チームは14年に入り、公式戦5試合で勝ち星なし。その間の得点はわずかに1点で、決定力不足は深刻化してきた。

 得点のにおいが感じられなかった。日本代表でのサイドバックよりも1列高い左MFに入った長友だが、効果的なオーバーラップは影を潜めた。前半はチーム全体でも枠内シュートが1本だけと、特に攻撃面は低調だ。「チームをもっと引っ張りたい。チームに影響を与えるプレーがしたい」。そう話していた長友は終始、いら立ちを隠せない様子だった。

 ハーフタイムにベンチに戻る表情は厳しさを増していた。チームメートと戦術面を確認するしぐさにも明らかに怒りが見て取れた。後半も悪い流れは立て直せない。現在、最下位に沈むカターニアに押し込まれる場面も目立った。試合は結局、スコアレスドロー。試合後はジュゼッペ・メアッツァ(通称サンシーロ)に耳をつんざく激しいブーイングが響いた。

 これでインテルは年明けから公式戦5試合で白星なし、W杯イヤーの初白星はまたもお預けとなった。得点もキエーボ戦で長友が決めた1点だけで改善の兆しが見えてこない。既に今季、自己最多の5得点をマークしている長友は「得点感覚というのは今までの自分にはなかったもの。自分の想像以上の場所に行けると確信している」と話していたが、その後は2戦連続の不発のままだ。

 次戦は2月2日、アウェーで首位を独走するユベントス戦が待ち受ける。出口の見えないトンネルに迷い込んだ名門インテルには厳しいイバラの道が続く。

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2014年1月27日のニュース