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本田よミランの王様になれ!ザック監督「十分戦える」

[ 2013年12月13日 05:30 ]

JFAハウスに飾られるザッケローニ監督のリアルマネキン

 「ミランの王様」になれ――これがザック流のエールだ。日本代表のザッケローニ監督(60)は12日、都内で開催された日本代表の14年日程発表会見に出席した。話題が本田圭佑のACミラン移籍決定に移ると「もちろん、そのニュースは聞いているよ」と笑顔を見せ熱い言葉を贈った。

 「香川がマンUに移籍した時、入団したことが到達点ではなくスタート地点、ビッグクラブでコンスタントにプレーしてこそビッグクラブの一員だということを言った。本田にもその言葉を贈りたい」。ビッグクラブに移籍するのが夢ではない。そこで活躍してこそ価値がある。ザッケローニ監督自身、98~01年にACミランを指揮した。就任初年にはスクデット(優勝盾)を獲得、イタリア選手協会の年間最優秀監督にも輝いた思い入れの強いクラブだ。伝統の重み、使命感は今も体に染み込んでいる。そして、ミランで選手が生き抜くことの難しさも知っている。だからこその言葉だ。

 もっとも、実力も熟知。「本田は技術、戦術面だけでなく非常に強いパーソナリティーを持つ。ミランでプレーするには必要不可欠な要素だ。歴代の10番にもいい選手がそろっている。当然、レギュラー争いはし烈だ。本田はフィジカル、技術、メンタル面で十分にイタリアで戦える」とも語った。フリット、ルイ・コスタ、ボバン…ACミランの栄光の10番を背負った往年のスターに本田を重ねた。

 日本協会の原技術委員長は「ダービーの両方(インテル・ミラノ=長友)に日本人がいるなんてね。次はマンチェスターCにも日本人が入ってほしいというふうになるよね」とさらなる夢を膨らます。本田の成功は日本サッカーにさらなる発展をもたらすことになる。

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