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本田 ミラン新加入で異例「10番」 バッジオも遠慮

[ 2013年12月13日 05:30 ]

ACミラン時代のフリット

 11日に今冬のACミラン入りが明らかになった日本代表MF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)が12日、成田空港着の航空機で帰国。同クラブのガリアーニ副会長は背番号10を与えることを明言しているが、フリットやボバンら数々の名選手が背負ったミランの10番はこだわりを持って守られたナンバーで、たやすく新加入選手に渡ることはなかった。

 ユーゴ代表の「天才」サビチェビッチはとりわけ番号に愛着のあった一人で、あのイタリア代表のスーパースター、ロベルト・バッジオの加入時にも「これは俺の番号だ」と宣言。むしろバッジオの方が「練習での姿勢を見て納得した」と遠慮したほどだ。

 最近ではオランダ代表のシードルフが7年間背負い続けた。「この番号に対する責任があるから自分は上達できた」と言ってはばからず、バルセロナからブラジル代表ロナウジーニョが移籍した時も譲る気はなし。もちろんピッチでは攻守両面で質の高いプレーを披露し続けた。

 ミランの10番はいわばプロ精神の象徴と誇り。本田に対する期待が大きいのは間違いない。そして本田にはそれに応える責任もある。

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2013年12月13日のニュース