ザック監督　守備再建に自信！現ＤＦ陣「代えたくない」

日本代表メンバー発表会見を行うザッケローニ監督（右）と日本サッカー協会の原技術委員長

日本代表メンバー２３人発表

（8月29日）
　ザッケローニ監督が目指すのは“倍返し”のサッカーだ。会見では最近７戦１９失点と崩壊している守備面について質問が集中した。それでも「失点が多いのなら、バランスを修正するのが監督の仕事。ただ哲学としては守るための守備はしない。次の攻撃につながるための守備にしたい」。取られたら取り返す。攻撃的なサッカーを貫く姿勢は不変だった。

　今回、ＤＦ陣に新顔は皆無。「世界中から好きなＤＦを取ってこいと言われても大きく代えたくない」と言うほど現メンバーに信頼を置く。直近の失点の多さもあくまでコンディションの問題とし「欧州ではシーズンオフと序盤に当たる時期。この期間は難しい。問題解決には個の質、コンディションを上げることが重要」と力説した。

　今回の合宿は９日間。当然、修正にも着手する。「ＤＦラインをよりまとまった状態にし、中盤、ＦＷと連動させられるか。例えばメッシだってバルセロナでは違いを見せつけているが、代表では違いを生めない」。周囲との関係性が向上すれば守備は必ず再建できる。その表情は半沢直樹のように自信に満ちていた。