W杯まであと1年も…間に合う!?スタジアム建設に遅れ

[ 2013年6月12日 06:00 ]

 4年に一度、世界を熱狂させるサッカーの祭典、W杯。最多5度の優勝を誇る“王国”で64年ぶりに開催される14年ブラジル大会まで、12日であと1年となった。来年6月12日の開幕から7月13日の決勝まで12都市12会場で行われるが、懸念されるのはスタジアム工事の遅れ。建設中の6会場についてFIFAが指定する完成期限は今年12月だが、これまでの準備状況を見る限り、間に合わない公算が大きくなっている。

 1年後のW杯開幕に向けた準備が進む中で、最大の懸念材料は会場建設の遅れだ。ブラジルのレベロ・スポーツ相は「絶対に12月の期日に間に合わせる」と自信を示したが、“無理”というのが地元の共通認識だ。

 その象徴といえるのが開幕戦会場となるサンパウロだ。11年6月に建設が始まったが、工事の進捗(しんちょく)率は79%。5月に現地を視察したFIFAのバルク事務局長が「8月1日までなら全てを変更できる」と、工期の遅れを理由にサンパウロでの開催の取りやめを示唆したほどだ。

 コンフェデ杯に当てはめてみると、FIFAの指定期限である昨年12月までに完成したのは6会場のうち2会場だけ。工期遅れの大きな要因になっているのが作業員によるストライキだ。人件費の高騰にもつながり、5カ月遅れで完成したマラカナン(リオデジャネイロ)の建設費は、当初予定の約370億円から約550億円にまで膨れ上がった。

 そのマラカナンでは今月2日にこけら落としの親善試合ブラジル―イングランド戦が行われたが、会場周辺は工事中。試合直前には安全面の書類不備で地元裁判所が一時開催禁止命令を出すドタバタ劇も起こった。フォンチノバ(サルバドル)では、5月に豪雨のため屋根の一部が崩落。日本では考えられないトラブルが起こり得る土地柄だけに、来年6月12日まで予断を許さない。

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