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17歳南野デビューも…C大阪 残留決定また“足踏み”

[ 2012年11月18日 06:00 ]

<C大阪・大宮>JリーグデビューしたC大阪・南野(右)

J1第32節 C大阪1―3大宮

(11月17日 金鳥スタ)
 クラブ史に残るデビューも、流れを変えるまでには至らない。1点を追う後半27分、C大阪・クルピ監督が切ったカードは17歳のFW南野だった。2種登録選手としては、チーム初のトップ出場。昨年のU―17W杯(メキシコ)で日本を8強に導いたエースは投入の意図をしっかり理解していた。

 「1―2のスコアを3―2にするのが自分の役目。柿谷くんとか(杉本)健勇くんが声を掛けてくれたので、平常心でプレーできた」

 ただ、豪雨で水の浮いたピッチが本来のプレーを許さない。パスワークを封じられ、南野へ決定的な1本が出る場面は皆無。「もっと前の方で、得点に絡めるプレーができれば良かった」。シュート0本。劇画に出てくるドラマチックな初陣とは無縁だった。

 次代を担う男の起用も実らず、チームは4戦勝ちなし。勝ち点3を挙げればJ1残留が決まる状況で、足踏みが続いている。気がつけば、降格圏の16位G大阪と勝ち点4差。「あと2試合だから、考えても始まらない。次勝てば、(残留を)決められる。やるだけです」。今季初得点の杉本が力をこめる。次節はアウェー広島戦。注目度が一気に増す戦いで、敵役(かたきやく)になって、ノルマを果たす。

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2012年11月18日のニュース