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C大阪 日本代表トライアングルで連敗脱出だ!

[ 2012年5月11日 06:00 ]

 U-23日本代表トライアングルで連敗を脱出する――。C大阪は10日、12日の清水戦(アウスタ)に向けて大阪市西成区で調整。紅白戦の主力組はトップ下にMF清武弘嗣(22)、ダブルボランチにはMF山口蛍(21)とDF扇原貴宏(20)が入った。関塚ジャパンの3人が中央でのそろい踏みとなった新システムで、現在2連敗中という苦しい状況を打破する。

 苦境を打破するための新布陣が敷かれた。フルコートでの紅白戦が始まると、今季はこれまで左サイドを主戦場としていた清武がトップ下に。配置転換の理由を問われたソアレス監督は、即座に言い切った。

 「キヨ(清武)にはシュートの意識を高めてほしいし、どんどんゴール前へと飛び出してほしい。そういう考えもあって、あのポジションにした」。その指揮官の意図に呼応するかのように、背番号8は遠い位置からでもシュートを連発。さらにはゴール前のこぼれ球に鋭く反応するなど積極的な動きを披露した。

 ダブルボランチには従来の山口と扇原の2人が入り、U-23日本代表の3人が中央を固めるシステムとなった。これには「キヨくんはタメができるし、自分の動きも見てくれている。パスを出す方としても受ける方としてもやりやすい」と山口は好感触。チーム、代表と長い時間をともに過ごす3人だけに、連係面の不安は一切ない。

 清武はドイツの地元紙などで今夏のドイツ1部ニュルンベルクへの移籍が決定的と報じられているものの、足元だけに集中している。チームは札幌、神戸に連敗を喫し現在12位。攻撃陣の柱として低迷の責任を感じているだけに、現状を打破したい気持ちは人一倍だ。

 9日の練習後には選手全員が集まり、大阪市内のブラジル料理店で決起集会が開かれた。12日に相まみえるのは現在2位と好調の清水だが、誰もが連敗脱出への思いを強くしている。新たな“トライアングル”を武器に、C大阪が敵地に乗り込む。

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2012年5月11日のニュース