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高木“親離れ”の一発!父・豊氏の助言より自分で試行錯誤

[ 2012年3月18日 06:00 ]

<清水・広島>後半6分、ゴール決め歓喜のポーズを見せる高木

J1第2節 清水2-1広島

(3月17日 アウスタ)
 清水は1―0の後半6分、FW大前の右クロスをファーサイドで受けたFW高木は、トラップした後に中央へ切れ込み、広島の日本代表GK西川の位置を確認しながら、右足でシュート。相手DFの足に当たりボールはゴール右隅へ吸い込まれた。

 「DFが寄せてきたときは、股抜きも狙ったが(ドリブルが)うまく間を抜けてくれた」。東京Vから移籍した昨季は29試合に出場しながら得点はわずか2。以前はボールがくれば迷いなく、こん身の力を振り絞ってシュートを放つだけだった。「コンスタントに点を取れないと生き残れない」と今季は結果にこだわる。

 父・豊氏(53)が今季からプロ野球・DeNAのヘッドコーチとして現場復帰。「まだ現場への意欲があったことに驚いた。励みになる。スポーツニュースで一緒に取り上げてもらうことが目標になった」。盗塁を武器にしていた父譲りの俊足。「初速は自信がある」が、それだけでサッカーは「通用しない」とも考え直した。昨年までは試合のたびに父からメールでアドバイスを受けてきた。今季は自分自身で試行錯誤しながらプレーの質を向上させるなど“親離れ”が結果にも表れ始めた。

 昨秋にはU―22日本代表候補合宿にも初招集された。初日にケガをし、その後招集は見送られているが「可能性は30%。もう後がないし、厳しい状況にある。爆発的な活躍が必要」と諦めることなく、ロンドン五輪へアピールを続ける。 

 ▼DeNA・高木豊ヘッドコーチ 昨年と違って早い時期に点を取れたので、成長しているのかなと思う。1点だけじゃなく、もっともっと点を取ってほしい。

 ◆高木 俊幸(たかぎ・としゆき)1991年(平3)5月25日、神奈川県生まれの20歳。東京Vユース―東京V。11年清水へ完全移籍。父・豊氏(53)はDeNAヘッドコーチ。次男・善朗(19)はオランダ1部ユトレヒト。三男・大輔(16)は東京Vユース。1メートル70、63キロ。

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2012年3月18日のニュース