×

今年も東北に光を!仙台 開幕連勝で単独首位に浮上

[ 2012年3月18日 06:00 ]

<横浜・仙台>前半43分、仙台・赤嶺(右から2人目)がヘディングで先制ゴールを決める

J1第2節 仙台2-0横浜

(3月17日 日産ス)
 雨上がりの日産スタジアムに2000人を超える仙台サポーターの勝利の歌が響いた。02年の開幕5連勝、10年の開幕2連勝に続くJ1で3回目の開幕連勝で昨季第9節福岡戦(昨年5月3日)以来の首位に立った。

 横浜キラー赤嶺が原動力だ。前半43分に今季初得点となる先制ゴール。CKからの混戦で相手GKがはじいた浮き球を強引に頭で押し込んだ。10年仙台移籍後、横浜戦は4戦連発の4得点。中沢、栗原らを擁すDF陣から挙げた決勝弾に「自分もチームにも自信になる。秘けつ?あればいいんですけどね」と笑った。

 緊急事態をチーム一丸で乗り切った。就任5年目の手倉森監督が「監督をやっていて初めての出来事」というセンターバック2人の負傷交代。鎌田が左太腿裏、上本が右すねを痛めて退いた。だが渡辺が途中出場し、ボランチの角田がDFに下がって穴を埋めた。ダメ押し点を決めた太田も負傷離脱中の梁勇基の代役。司令塔不在を感じさせない活躍を見せた。赤嶺は「誰が出ても同じサッカーができるのが仙台の強み」と胸を張った。

 開幕戦勝利の翌日、東日本大震災から丸1年となった11日は、控え組とユースと練習試合をこなした。特別な儀式は行わなかった。指揮官は「アウェーで練習試合も考えたが、仙台で過ごすのがいいと思った」と説明した。仙台に残って復興への決意を静かに高めた。

 昨季はリーグ新の開幕12戦不敗を記録してクラブ最高の4位。その快進撃の再現を予感させる2連勝に手倉森監督は「サポーターとともに勝ち取った大きな勝ち点3」と手応えを口にした。昨季リーグ最少失点の堅守に選手層の厚さが加われば、目標に掲げる初優勝も決して夢ではない。

続きを表示

この記事のフォト

2012年3月18日のニュース