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3戦最少の1失点、市船GK積田 完封で王手かける!

[ 2012年1月7日 06:00 ]

素早い身のこなしで調整する市船橋のGK積田

全国高校サッカー選手権準決勝 市船橋―大分

(1月7日 国立)
 完封勝利で決勝進出を決める。全国高校サッカー選手権は7日、国立競技場で準決勝2試合が行われ、市船橋(千葉)は大分(大分)と対戦する。今大会最多の17得点と圧倒的な攻撃力の大分に対し、市船橋は3試合で1失点と4強の中で最少失点。昨年2月にU―18日本代表候補に選出されたこともあるGK積田景介(3年)を中心に、きっちり守って5度目の優勝に王手をかける。
【トーナメント表】

 堅守で決勝への道を切り開く。市船橋はここまでの3試合で失点はわずかに1。それを支えているのはGK積田だ。昨年2月にはU―18日本代表候補にも選ばれるなど能力の高さは折り紙つき。最後のとりでとしてゴール前に立ちはだかる守護神は「勝ち切ることしか考えてない」と爆発力のある大分封じを誓った。

 3回戦の清水商、準々決勝の矢板中央には完封勝ちしたが、満足はしていない。初戦だった2回戦の長崎日大戦で開始33秒弾を食らったのは、自らのミスが絡んでいたからだ。「あの失点は自分のミス。クリアボールを上に上げてしまって…。もったいないことをしてしまった」。それだけに、もうゴールを割らせないという思いは強い。

 失点を防ぐには最終ラインとの連係は不可欠だが、種岡、小出の2年生センターバックとのコミュニケーションには絶対的な自信を持っている。新チーム結成時から、2人とは意見をぶつけ合ってきた。練習後の帰り道でも極力、一緒に帰るように努め、食事をともにする機会も増やして交流を深めてきた。それだけに「安心して後ろから指示を出せる。2人ともチームを鼓舞したりと声が出せるようになってきている。成長してると思う」と後輩を信頼しきっている。

 市船橋は過去4度優勝しているが、94年度は1失点、96年度は3失点、99年度は無失点、02年度は1失点といずれも堅守で頂点を極めた。積田は準決勝の相手の大分について「3トップが凄く速い。一瞬でも隙をつくったらやられる」と話したように、油断は一切ない。どんな相手が来ようとも1失点のまま頂点を極める覚悟だ。

 ◆積田 景介(つみた・けいすけ)1993年(平5)6月23日、千葉県生まれの18歳。五井FCでサッカーを始め、五井中を経て市船橋に入学。昨年2月にU―18日本代表候補に選出。ベンチプレスは77・5キロを挙げる。好きな選手はリールセの日本代表GK川島。1メートル83、80キロ。血液型O。家族は両親と妹。

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2012年1月7日のニュース