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親族に不幸、監督が離脱…結束を固める四中工イレブン

[ 2012年1月7日 08:55 ]

中京大中京戦で大会通算5点目のゴールを決め、得点王争いでトップに立つ四日市中央工・田村翔

全国高校サッカー選手権準決勝 四日市中央工―尚志

(1月7日 国立)
 20年ぶりに国立ピッチに立つ四日市中央工イレブンがさらに結束を固めた。4日に樋口士郎監督(52)の親族に不幸があり、指揮官は5日の準々決勝・中京大中京戦後にチームを離れ、静岡での通夜と葬儀に参列。この日の都内での最終調整は監督不在で行った。

 2試合連続で後半ロスタイムに追いつき、PK戦で勝利。その立役者ともいえる1年生GK中村が「士郎さんを胴上げしたい」と力を込めれば、主将のMF国吉も「監督を国立に連れて行くことが約束だったけど今は優勝したい」と手向けのVを宣言。樋口監督は準々決勝後「チームを離れて申し訳ない」と選手に謝罪したというが、中村は「監督がいなくてもチームで行動できる」と自信をのぞかせた。

 相手は被災地の希望を背負っている尚志とはいえ、国吉が「自分たちも負けたくない」と話す通り、背負うものの大きさは変わらない。

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2012年1月7日のニュース