遠藤が先発復帰へ　土壇場での必殺ＦＫ解禁

ボール回しをする遠藤（右）

Ｗ杯アジア３次予選Ｃ組 日本―タジキスタン

（10月11日 長居）
　ザックジャパンの最年長ＭＦ遠藤が“切り札”となる。スタメン復帰が濃厚な遠藤は「足の状態次第だけど、チャンスがあればね。リードしている状況では蹴らないと思うけど」とここ一番の場面ではＦＫキッカーを買って出ることを宣言した。

　８月の親善試合・韓国戦で右内転筋を痛め、２カ月たった現在も完治はしていない。７日のベトナム戦は指揮官から起用を見送られた。ただ、タジキスタン戦は勝ち点３が絶対条件となるホームでの一戦。「代表合宿が始まった当初よりは良くなっている」と宝刀を抜く準備は整えている。

　会場の長居スタジアムはＣ大阪のホームスタジアムながらピッチの状態を熟知しており、３月のＪリーグ選抜との慈善試合でもＦＫを決めた。８月のリーグ戦ではアシストをマーク。タジキスタンは守備を固めてくることが予想されるだけに“飛び道具”が勝敗を左右する可能性もある。遠藤の右足にかかる期待は大きい。

　今回は家族も観戦予定。流れの中では「前の選手に自由にやらせたい」とボランチでゲームを組み立て、ここ一番で一撃必殺のＦＫを決める。