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「お前やれよ」で急きょGKに FW平本、今季初勝ち点に貢献

[ 2011年5月4日 17:30 ]

J2第10節 東京V0―0FC東京

(5月4日 味スタ)
 開幕3連敗で最下位に低迷する東京Vが、3年ぶりの東京ダービーでスコアレスドロー。「みどりの日」に今季初の勝ち点1を獲得した。

 後半9分に相手FWロベルト・セザーが2回目の警告で退場となり数的優位に立ったが、攻撃の形をつくれず。逆にFC東京に押し込まれる苦しい展開が続いた。後半ロスタイムにはベテランGK土肥がアキレス腱を痛め、担架でピッチを去るアクシデント。既に交代枠を使い切っていたため「(DFの)土屋さんに“お前やれよ”と言われた」という1メートル80のFW平本が“急造守護神”としてゴールマウスを守った。

 「まさかキーパーをやるとは思わなかった」という平本を、その土屋ら仲間がアシスト。セットプレーの場面でもディフェンス陣が体を張った守備でFC東京にシュートを許さず、0―0のまま試合終了のホイッスルを聞いた。約2分30秒間を切り抜けた平本は「(ゴールマウスの立ち心地は)悪くもなかった」とホッとした様子だった。

 3シーズンぶりの「東京ダービー」は2万8832人を集め、スタンドは東京Vの緑と、FC東京の赤と青のクラブカラーでほぼ半々に分かれた。

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2011年5月4日のニュース