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逆境乗り越え…2年目・小林、決勝弾が初ゴール

[ 2011年5月4日 06:00 ]

<川崎F・磐田>決勝ゴールを決めた小林(左)と抱き合って喜ぶ中村

J1第9節 川崎F1-0磐田

(5月3日 等々力)
 川崎F3連敗の危機を救ったのは、プロ2年目のFW小林だった。後半45分、こぼれ球に右サイドから詰めてゴール左上に押し込んだ。待望のリーグ戦初得点に「泥臭くてもゴールはゴール。チームが勝てたことが一番良かった」。

 09年11月に右膝前十字じん帯を断裂し3度も手術。今季は3月の練習中に右肩甲骨を骨折。4月の合宿中にはインフルエンザを発症した。「1年分の悪いことはもう終わったと思ってやるしかない」。今季から11番を背負う男が逆境を乗り越え結果を出した。

 ≪揺りかごダンス“ど忘れ”≫決勝弾を決めた小林は喜びのあまり、先輩との約束を“ど忘れ”する失態を犯した。26日にDF菊地の第1子長男が誕生。得点したら揺りかごダンスをする予定だったが、ゴールを決めた小林は一直線にサポーターの元にダッシュして喜びを爆発させた。「“やれって言ったじゃん”って怒られました」と先輩からの指摘に苦笑いを浮かべていた。

 ◆小林 悠(こばやし・ゆう)1987年(昭62)9月23日、東京都町田市生まれの23歳。拓大を経て10年に川崎F入団。拓大3年時にはJ2水戸の特別指定選手として5試合に出場した。スピードとゴールセンスが持ち味。1メートル77、70キロ。

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2011年5月4日のニュース