×

小笠原が盛岡で児童と交流「サッカーできる環境を」

[ 2011年5月4日 18:28 ]

 サッカー元日本代表で、J1鹿島の小笠原満男選手(32)が4日、出身地盛岡市で日本ユニセフ協会などが主催したサッカー大会に参加し、被災した岩手県沿岸の小学生約200人と交流、「サッカーができる環境を整えられるよう、協力を呼び掛けたい」と話した。

 午前11時前、地域のチームごとに試合が始まった。小笠原選手は観戦しながら、児童に声を掛け、サインをプレゼント。自身の呼び掛けで集まった新品のスパイクなどのサッカー用具を「サイズはいくつ」などと聞きながら手渡した。

 閉会式の前にはフリーキックを披露、ゴールが決まると子どもたちから一斉に「わー」と歓声が上がった。

 釜石市や大船渡市などの児童が無料のバスで会場に集まった。所属するクラブのサッカー用具が津波で流された大槌町の中村圭佑君(11)は「試合ができてうれしい。小笠原選手に会えて良かった」と大はしゃぎ。震災後はサッカーのグラウンドが使えず、野球場で練習しているという。

 小笠原選手は「この状況を乗り越え、将来のJリーガーが育ってくれれば」と期待した。5日は中学生を対象にした大会が開かれる。

続きを表示

2011年5月4日のニュース