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“頑張るパパ”乾2発!C大阪1次L突破へ光

[ 2011年5月4日 06:00 ]

後半に2ゴールを決めたC大阪・乾

ACL1次リーグG組 C大阪4-0アレマ

(5月3日 カンジュルハン)
 ACL1次リーグG組のC大阪はアウェーでアレマ(インドネシア)と激突。MF乾貴士(22)の2ゴール1アシストの活躍などで4-0の大勝。全北(韓国)が勝ったため、次戦のホーム、山東魯能(中国)戦で引き分け以上で1次リーグ突破が決まることになった。

 トドメはエースが刺した。2-0とリードして迎えた後半35秒だった。MF丸橋からの鋭い左クロスを、ゴール前のMF乾が右足ダイレクトで突き刺しゴールネットを揺らす。気温30度、湿度67%、劣悪なピッチという悪条件を吹き飛ばし、背番号7が試合を決める一撃だ。

 「2試合勝ってみんなで決勝トーナメントに行きたい」。決意を込めてこの一戦に臨んだエースは、これだけでは終わらない。3-0で迎えた後半16分にも、ゴール前で背後からスルーパスを受け2点目。1試合複数得点はJ1昇格を決めた09年11月8日のJ2草津戦以来だ。

 「暑くてきつかったけど、最後まで走ろうと決めていた。次につながる勝利でよかったと思う」

 前半31分、MF清武の今季初得点となる先制ゴールに絡むと、誰よりもうれしそうな笑顔を見せた。1-0の前半43分にはMFホドリゴ・ピンパォンのゴールをドリブル突破でアシスト。4月29日新潟戦から公式戦2戦連発。加えて全得点に絡む2得点1アシストでチームの先頭に立った。

 今季からスパイクに、昨年7月に誕生した長男・皓貴(こうき)くんの名前を刺しゅうで入れた。疲れても、離れていても、携帯電話の待ち受け画面にする愛息の顔を見れば力が湧いてくる。新米パパは現在のお小遣いが月3万円。「子どものためにも、ためなアカン!」と頑張る日本代表MFは、チームの顔として、父親としての自覚を持って戦っている。

 今季チーム最多得点でアウェー初勝利。「この1勝は1次リーグ突破へ向けた大切な1勝」。レヴィー・クルピ監督は言う。次戦、山東魯能戦(10日・長居)でMFマルチネスが出場停止となるのは痛いが、ラウンド16へ確かな光が差し込んだ。

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2011年5月4日のニュース